2011年12月12日-2
2011年度税理士試験合格者は9.5%増の1094人

 国税庁が9日に公表した2011年度税理士試験結果によると、合格者は前年より9.5%(95人)多い1094人だった。第61回目となる今回の税理士試験は、前年から3.8%減の4万9510人が試験を受けた結果、一部科目合格者は同7.0%増の7973人で、合格科目が5科目に達し税理士資格を取得した者は1094人、うち、女性は全体の24.9%にあたる272人。一部科目合格者を含めた合格率は同1.9ポイント増の18.3%だった。

 合格者を学歴別にみると、「大学卒」が888人でもっとも多く、次いで「専門学校卒」が93人、「高卒・旧中卒」が62人、「短大・旧専卒」29人、「大学在学中」が7人、「その他」が15人となっている。昨年と比べ、「大学卒」が77人増と大幅に増え、「大学在学中」が6人増、「その他」が5人増だったが、「専門学校卒」が15人減、「短大・旧専卒」が10人減、「高校・旧中卒」が2人減と、それぞれ減少した。

 年齢別では、もっとも多いのが「31~35歳」の305人、以下、「41歳以上」が260人、「36~40歳」が251人、「26~30歳」が202人、「25歳以下」が76人の順。全体の年齢階層別の割合は、「31~35歳」の割合が前年を0.8ポイント下回る27.9%となったものの、7年連続で最高となった。そのほか、「41歳以上」の割合が23.8%、「36~40歳」が22.9%、「26~30歳」が18.5%、「25歳以下」が7.0%となっている。

 一方、11科目ある試験科目の平均合格率は、前年を1.8ポイント上回る14.6%と上昇した。科目別では、「事業税」が前年を5.2ポイント上回る17.1%でもっとも高い合格率。次いで「財務諸表論」が3.5ポイント増の16.6%、「住民税」が0.3ポイント増の16.5%で続く。最低は「相続税法」の11.6%。ほかの主な科目では、「所得税法」が13.4%、「法人税法」が12.5%、「消費税法」が13.7%などとなっている。

 なお、2012年度(第62回)の税理士試験は、来年5月15日に受験申込の受付を開始、同年5月25日に受付を締め切り、同年7月31日~8月2日に試験を実施し、同年12月中旬に合格者を発表する予定となっている。

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