2010年02月25日-1
根強い“窓口申告”が全体の3割強~確定申告調査

 楽天リサーチが、全国の20~69歳の男女を対象に1月21日に実施した「確定申告に関する調査」結果(有効回答数1000人)によると、今年の確定申告について、「確定申告をする予定」がある人は68.8%だった。昨年の同調査の76.9%に比べるとやや減少傾向にある。申告の理由は、「医療費控除」が34.7%でトップ、次いで「自営業・自由業(フリーランス)など」(30.1%)、「年金生活者のため」(13.1%)などが続いた。

 今年の確定申告の主な方法は、「税務署の申告会場や窓口で申告」が32.6%でトップ。根強い“窓口申告”だが、2、3位は、「e-Tax(国税電子申告・納税システム)で申告」(15.8%)、「国税庁のホームページ(確定申告等作成コーナー)で申告書を作成し、税務署に提出」(11.5%)となっており、“デジタル活用派”も比較的多いことが分かる。「e-Tax」は昨年より1.9ポイント増えている。

 国税庁のホームページで申告書を作成・提出している人以外に、国税庁のホームページで申告書を作成できることを知っているかどうかを尋ねたところ、「知っている」との回答が83.7%にのぼった。これは昨年の同調査に比べて4.5ポイント増えている。認知度は上がっているが、利用率は0.8ポイント増にとどまっている。同様に、e-Taxで申告する人以外に認知度を聞いたところ、こちらも認知度は88.3%と非常に高かった。

 e-Taxを利用しない理由は、「利用するまでの事前の手続きが面倒だから」との回答が28.2%でトップだった。“手間とコスト”がe-Tax普及の最大のネックとなっているようだ。e-Taxを利用するには、住民票のある市区町村の窓口でICカードを入手し、電子証明書の発行を受ける必要があり、逆にいうと、専業主婦やシニア層でないと申込みができないという実態が垣間見える。

 確定申告書作成の難易度では、「実際に作成してみると、それほど難しくない」が39.2%で最多だった一方、「難しい」と「どちらかといえば難しい」の合計が過半数(51.0%)となり、依然、“確定申告は難しい”と考えている人が多い。なお、申告書の提出予定日は、受付開始直後の「2月17日~2月24日」が26.9%で最多だったが、全般に提出時期は分散する傾向にあり、提出期限ぎりぎりの「3月10日~15日」も13.8%あった。

 同調査結果の詳細は↓
 http://research.rakuten.co.jp/report/20100222/

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