2010年02月12日-1
確定申告を機にe-Taxに挑戦してはいかが?

 国税庁は、2009年分所得税の確定申告を前に、国税電子申告・納税システム(e-Tax)のメリットを示して、その利用を改めて勧めている。e-Taxを利用する一般的なメリットとしては、(1)自宅からインターネットを利用して申告、申請・届出等ができる、(2)インターネットやATM等を利用して納税ができる、(3)e-Taxホームページからも「確定申告書等作成コーナー」へスムーズにアクセスできる、などがある。

 特に、所得税の確定申告においてe-Taxを利用するメリットとしては、まず、「最高5000円の税額控除」が挙げられる。2009年分の所得税の確定申告を本人の電子署名及び電子証明書を付して、申告期限内にe-Taxで行うと、所得税額から最高5000円の控除ができる(2007年分または2008年分の確定申告でこの控除の適用を受けたときは、受けられない)。

 次に「添付書類の提出省略」がある。医療費の領収書や源泉徴収票等は、その記載内容(病院などの名称・支払金額等)を入力して送信することで、提出または提示を省略することができる(確定申告期限から3年間、税務署から書類の提出又は提示を求められることがある)。確定申告において添付漏れが多い書類として、給与等の「源泉徴収票」(原本)、医療費控除を受ける場合の領収書などが挙げられているのでメリットは大きい。

 また、「還付金がスピーディー」なこともe-Taxのメリットの一つだ。e-Taxで申告された還付申告は、書面申告に比べ早期処理している(3週間程度に短縮)。ほかにもe-Taxで納税証明書の交付請求を行うと、手数料がお得である(電子データで取得する方法のほか、書面で取得することもできる)。さらに、所得税の確定申告期間中は、作成した申告書データを、24時間いつでもe-Taxを利用して送信することができる。

 2009年分所得税の確定申告を機に、e-Taxに挑戦してみてはいかがだろうか。e-Taxを利用するためには、利用環境の確認や電子証明の取得、ICカードリーダライタの購入など、事前の準備があるので、早めに取りかかりたい。

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