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16年度クラウドファンディング市場は96.6増に拡大

経営関連情報 - 2017年09月13日

 クラウドファンディングは、米国発祥のサービスと言われ、「Crowd」(=群衆)と「Funding」(=資金調達)を掛け合わせた造語で、資金を必要とするプロジェクト等がインターネットを介して不特定多数の人々から比較的少額な資金を幅広く調達する手段を意味する。我が国では、超低金利時代からマイナス金利の時代に突入し、更にその勢いは増し、支援を求めるプロジェクトには、購入型において2017年に1億円超のプロジェクトも誕生した。

 矢野経済研究所がこのほど発表した「国内クラウドファンディング市場の調査」結果によると、2016年度の国内のクラウドファンディング市場規模は、新規プロジェクト支援額ベースで、前年度比96.6%増の745億5100万円とほぼ倍増した。類型別では、「購入型」が約62億円、「寄付型」が約5億円、「投資型(ファンド型)」が約3億円、「貸付型」が約672億円、「株式型」が約0.4億円と推計している。

 最も規模が大きい類型は「貸付型」で、全体の90.3%を占め、市場拡大に大きく貢献。次いで、「購入型」は参入企業数が最も多いが、支援額ベースで全体の8.4%も、年間で延べ約50万人が支援、当業界の中で最も支援者が多かった。「寄付型」は年度によって増減があるが数億円規模で推移し、年を追うごとに当該規模は増加傾向にある。「投資型(ファンド型)」では、大型案件が達成されると大幅に増加するが、ここ数年は減少傾向にある。

 2017年度の国内クラウドファンディングの市場規模は前年度比で46.2%増の1090億400万円を見込む。「購入型」は約80億円(同27.4%増)、「寄付型」は約6億円(同7.2%増)、「投資型(ファンド型)」は約4億円(同15.6%増)、「貸付型」は約987億円(同46.8%増)、「株式型」は約12億円(同2400.0%増)の見込み。「購入型」においては、認知度の高まり、共感性の高いプロジェクト起案の増加等から、成立件数も増加している。

 「購入型」は、加えて、1億円超の大型プロジェクトも成立、プロジェクトの大型化も進んでいる。米国大手クラウドファンディング企業の参入により市場拡大への相乗効果も期待される。また、「株式型」など新たな投資市場が形成されることへの期待もある。「貸付型」においては、引き続き起案数の増加と大型プロジェクトの増加を背景に、依然として拡大基調にあるものとみている。

 同調査結果は↓
https://www.yano.co.jp/press/pdf/1730.pdf



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