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三菱自動車工業グループの下請先は約8400社に

経営関連情報 - 2017年05月17日

 三菱自動車工業が9日に発表した2017年3月期決算によると、連結売上高は前期比15.9%減の約1兆9066億万円、経常利益は同93.7%減の約89億万円、当期純利益は約1985億円の赤字に転落した。2016年4月に公表した燃費試験データの不正操作問題に伴い売上高が減少、営業費用や特別損失が増加したことによるもの。そうしたなか、同社グループから直接、間接に仕事を得ている全国各地の下請企業への影響が注目されてきた。

 帝国データバンクが発表した「三菱自動車工業グループの下請企業実態調査」結果によると、「一次下請先」は815社、さらに一次下請先と取引を行う「二次下請先」は7583社を数えた。この結果、直接、間接に取引がある下請企業の合計は全国で8398社にのぼり、2016年4月の前回調査に比べ621社増加した。これら一次下請先、二次下請先の総従業員数(非正規社員を除く)は43万8749人に達し、前回から約2万7000人増えている。

 一次、二次下請先の合計を都道府県別にみると、岡崎製作所(岡崎市)がある「愛知県」が1493社(構成比17.8%)でトップ。以下、「東京都」で1343社(同16.0%)、「大阪府」の1114社(同13.3%)が続いた。このほか、生産拠点のある県では、水島製作所(倉敷市)がある「岡山県」(505社、5位)、京都製作所(京都市)がある「京都府」(298 社、7位)などが上位に入り、前回と順位の変動はなかった。

 業種別にみると、一次下請先では「自動車部分品製造」が42社で最も多い。以下、「金属プレス製品製造」(28社)、「金型・同部品等製造」(25社)、「機械工具卸」(24社)、「一般機械器具卸」(23社)の順となった。二次下請先では、「金型・同部品等製造」が291社でトップ。以下、「鉄鋼・同加工品卸」(269社)、「機械工具卸」(249社)、「金属プレス製品製造」(245社)、「産業用電気機器卸」(230社)などが上位に名を連ねた。

 三菱自動車工業の2017年3月期の連結決算は厳しい業績となったものの、燃費データの不正操作問題が発覚後の2016年10月には、日産自動車の支援により同社グループに加わった。こうした信用補完につながる動きもあり、下請け企業の離反を抑制した可能性もある。今後は、日産グループとの協業の動きも進むとみられることから、その動向次第では三菱自動車の下請企業に一定の影響が出てくることも予想されている。

 同調査結果は↓
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p170410.pdf



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