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新入社員の内定企業数は平均2.20社で5年ぶりの減少

経営関連情報 - 2017年04月05日

 明治安田生命が、今春就職予定の新入社員及び上司に当たる社会人を対象に1月に実施した「新入社員の意識調査」結果(有効回答数:新入社員1109人、上司735人)によると、2017年春の新入社員の内定企業数は、平均2.20社と5年ぶりの減少となった。就職環境は「売り手市場」が続くなか、エントリー企業数が調査開始以来最低を更新するなど、学生の就職活動量自体が減少していることが影響しているものとみられている。

 就職先を選んだ理由(複数回答)については、昨年の1位と2位が逆転し、「会社の安定性」が35.8%で1位、「仕事のやりがい」が34.3%で2位となった。また、安倍政権が推進する「働き方改革」に加え、昨今話題となっている「長時間労働」問題の影響からか、ワーク・ライフ・バランスを重視する「残業や休暇についての状況(過度な残業がない、休暇が取得しやすい等)」の比率が17.6%と昨年の13.5%から大きく上昇している。

 新入社員として社会に出ることへの期待(複数回答)は、昨年に続き、1位「経済的に自立できる」が44.5%、2位「仕事を通して自己成長できる」が40.1%となった。一方、社会へ出ることへの不安(複数回答)では、昨年2位だった「仕事に対する自分の適性があわないかもしれない」が40.8%で1位、次いで昨年1位だった「先輩や上司とのコミュニケーションがうまくいかないかもしれない」が34.1%で2位となっている。

 将来めざすポストについては、「役員クラス」、「部長クラス」、「中間管理職(課長など)」が減少し、「役職には興味がない」が43.6%と昨年の36.8%から大きく増加。「役職に興味がない」を選んだ理由では、「役職にこだわらず自分の仕事がしたい」が36.0%で最多、「管理職に興味がない」(34.0%)、「役職よりも自分の時間が大事」(24.6%)と続き、今年の新入社員は、「出世」よりも「自分らしさ」、「働きやすさ」を求める傾向があるようだ。

 長時間労働が社会問題となり、「労働環境」がよりいっそう注目されるなか、新入社員の1ヵ月あたりの理想の残業時間は、「0〜10時間」が36.6%と最も多く、次いで、「11〜20時間」(33.3%)、「21〜40時間」(23.3%)となり、平均値は17.9時間となった。また、上司の1ヵ月あたりの理想の残業時間は、「0〜10時間」が48.8%と最も多く、平均値では14.5時間と、新入社員を3.4時間下回る意外な結果となった。

 一方、上司の1ヵ月あたりの実際の残業時間は、「0〜10時間」が34.6%と最も多いものの、「41時間以上」も合計で約2割を占め、平均値は24.7時間と、現実は、新入社員及び上司の理想と大きなギャップが見られる結果となった。上司の理想の残業時間が、新入社員の理想の残業時間を下回っているのも、こうした現実をふまえた“希望”が強く反映されている結果と推測している。

 同調査結果の詳細は↓
http://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/release/2016/pdf/20170331_01.pdf



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