2012年06月20日-2
新社会人、会社でプライベートの絆求め同期を重視

 人事総合ソリューションのレジェンダ・コーポレーションが、今年4月に社会人になった入社1年目の新社会人を対象に4月10日から15日にかけて実施した「新社会人の意識/実態調査」結果(有効回答数484人)によると、新社会人の66.9%が「会社の人とプライベートの関係を築きたい」と回答(「とても築きたい」18.8%+「築きたい」48.1%)し、会社の人との絆を大事に考えていることが分かった。

 会社のなかで上司・先輩・同期のどの関係を重視したいか尋ねたところ、約半数である49.4%が「同期」と回答した。続いて、32.9%が「先輩」と回答し、「上司」との関係を重視するのは17.8%にとどまった。また、新社会人の同期に対する考え方として「ライバルなのか友達なのか」を尋ねたところ、58.7%が「友達」と回答(「友達」22.1%+「どちらかといえば友達」36.6%)している。

 対して、「ライバル」と考える割合は41.3%(「ライバル」9.7%+「どちらかといえばライバル」31.6%)となり、友だちと考える割合を下回った。新社会人は、会社でのプライベート関係を重視しており、特に同期との関係を友達として考えている傾向が高い結果となった。この調査から、新社会人は、会社での人間関係を重視し、その関係は『縦の関係』よりも『横の関係』を重視していることが分かる。

 新社会人は、会社とプライベートを完全に切り離してはおらず、「会社の延長上のプライベート」、または「プライベートの延長上の会社」と捉えている様子がうかがえる。6月となり、多くの職場で新社会人が現場に配属されている。受け入れる上司・先輩は、「仕事は仕事」と、仕事とプライベートを切り離して新社会人に接するのではなく、新人が成長できるよう、プライベートも含めた相互理解を高め、新人育成に当たることが大切といえる。

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