2012年06月20日-1
職場のパワハラ防止に広報資料作成~厚労省

 厚生労働省はこのほど、職場のパワーハラスメントの予防・解決に向けた取組みを呼びかける周知・広報資料(ポスター、リーフレット、パンフレット)を作成した。資料は、3月15日に「職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議」(座長:堀田力 さわやか福祉財団理事長)が公表した「職場のパワーハラスメントの予防・解決に向けた提言」の内容を紹介したもの。

 今回作成した3種類の資料は、「これってパワハラ?」というキーワードを大きく配置するとともに、職場のパワーハラスメントに当たり得る行為や状況を吹き出しで示すことで、職場の一人ひとりに、自分も職場のパワーハラスメントの当事者となり得ることへの気付きを促し、どのような行為を職場からなくすべきであるのか、自分たちの職場を見つめ直し、互いに話し合うきっかけを与える内容としている。

 同省では、資料を都道府県労働局や労働基準監督署などで配布し、企業や労働組合に対して、この問題の予防・解決に向けた取組みを呼びかけていく。また、資料の見本は、下のリンクから無料でダウンロードできるので、職場でポスターを掲示したり、リーフレット・パンフレットを配布するなど、この問題の予防・解決に向けた取組みに活用されることを期待している。

 なお、提言では、職場の一人ひとりがそれぞれの立場から取り組むことを求めるとともに、トップマネジメントは、パワーハラスメント問題が生じない組織文化を育てるために、自ら範を示しながら、その姿勢を明確に示すなどの取組みを行うべきだ。しかし、上司は、自らがパワーハラスメントをしないことはもちろん、部下にもさせてはならない。ただし、必要な指導を適正に行うことまでためらってはならない、としている。

 リーフレット等のダウンロードは↓
 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002d1om.html

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