2012年06月14日-2
6月の「消費意欲指数」はやや回復の51.4点

 博報堂がこのほど発表した6月の「消費意欲指数」は前月比1.8点増とやや回復して51.4点となった。欲しいモノ・サービスのある人は約3割と横ばい。生活者の声をまとめてみると、梅雨や夏を意識した消費や、ボーナス支給などが消費意欲にプラスに働いたが、GWでお金を使った反動や夏休みの支出に備えて6月は消費を控えめに、という声も聞こえる。欲しい「モノ」の割合は増加する一方、欲しい「サービス」は割合が減少した。

 6月の消費意欲指数は、5月末時点で、博報堂生活総合研究所の調査パネルである一般生活者1500名に対し、「消費意欲(モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求)が最高に高まった状態を100とすると、あなたの6月の消費意欲は何点ぐらいだろうか」と質問したもの。この消費意欲指数は、月別の消費を占う先行指標として、1993年4月の同調査開始以来幅広く活用されている。

 消費意欲指数を男女別にみると、男性が48.8点で先月比3.0店増加、女性は54.0点で0.5点の増加だった。6月も女性が元気だが、男性の伸びが目立つ。男性をみると、全年代で先月よりアップ。20代が最も高く、先月より6.1点増加の53.4点。先月トップだった60代は52.0点で2位。消費意欲が高い理由では、「夏服が欲しい」や「ボーナスが出る」が20代、30代で多い。低い理由では、「GWでお金を使ったので」が多く挙げられた。

 女性をみてみると、トップは30代で57.9点、次いで20代の56.7点。最も低かったのは50代で50.6点、男女年代別で唯一の先月比ダウンだった。消費意欲が高い理由では、20代、30代で「セールが始まるので」、「夏服が欲しい」という声が特に多く、30代、40代で「ボーナスが出る」といった意見が多い。低い理由としては、男性と同様に20代から40代で「GWでお金を使ったので」が多く挙げられている。

 6月の「消費意欲指数」の詳細は↓
 http://seikatsusoken.jp/pdf/RN_20120608.pdf

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