2012年06月14日-1
夏のボーナス1.1万円減で44.8%が不満足~電通

 電通総研では、消費マインドの動向を定点観測する「消費気分調査」レポートを2009年3月以来、四半期ごとに発表しているが、今回はそれに加えて、「夏のボーナスの支給予定金額と使い道」、「夏期休暇の日数と、この夏楽しみにしていること」などについて調査した。全国20~69歳の男女1200人が回答。夏のボーナスは前年比1.1万円減の59.6万円で、 34.1%が満足、44.8%が不満足と回答した。

 生活者の支出意識をみると「メリハリをつけている」が前回調査から4.0ポイント増加して30.0%になった。また、「総じて減らしている」は3.1ポイント増の33.7%、「総じて増やしている」は2.3ポイント増の7.5% となっており、支出をする人、しない人の差がより鮮明になってきた。一方、消費気分指数はやや増加し、87.3ポイントとなった(2012年3月の前回調査から1.3ポイント増)。

 3ヵ月後の暮らし向きを天気に例えたところ、「晴れ」と捉える生活者の合計は53.0%となり、震災後最高スコアをマーク(前回調査は52.5%)。夏のボーナスの支給予定金額は、世帯平均59.6万円で、前年比1.1万円減少した。「満足」、「まあ満足」計の34.1%に対して、「不満」、「やや不満」の計は44.8%。20代(52.5万円)の満足度が46.8%と他年代よりも高いのに、50代(75.0万円)の満足度は27.4%と、他年代よりも低い。

 ボーナスで購入を検討している商品・サービスの第1位は「国内旅行」(30.0%/昨年1位)、以下、第2位に「贅沢な外食」(11.2%/同3位)、第3位「LED電球」(7.2%/同2位」、第4位「海外旅行」(6.4%/同5位」、第5位「ベッドなどに敷く冷却マット」(4.5%/同10位」と続いた。その他、節電貢献型商品や低価格ファッション等が目立つ結果となった。なお、「預貯金」に充てる金額は27.7万円(前年比1.5 万円の増加)。

 この夏楽しみにしていることでは、第1位は「ロンドンオリンピック」(31.3%)。2位は僅差で「花火大会」(30.5%)、3位から5位に「夏休みの旅行や行楽」(21.9%)、「夏祭り」(19.7%)、「里帰り・帰省」(16.4%)がそれぞれ続いた。オリンピックやFIFAワールドカップ最終予選、花火大会、夏祭りなどが上位にランクインした背景として「お祭り気分」の盛り上がりがあるように思われる。

 同調査結果は↓
 http://www.dentsu.co.jp/news/release/2012/pdf/2012070-0612.pdf

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