2012年06月04日-2
まだまだ働きたい団塊ファーストランナー

 電通総研は、1947年~49年に生まれた団塊世代のファーストランナー(1947年生まれ)が65歳を迎えるにあたり、「退職リアルライフ調査~団塊ファーストランナーの65歳からの暮らし~」を実施した。65歳で本格リタイア期を迎える団塊ファーストランナー男性200人と彼らを夫にもつ女性100人を対象に、仕事や暮らしに対する意識や行動について、インターネットで調査。彼らは、まだまだ働きたいし、働いて欲しいと思っている。

 60代前半の生活を振り返ると、44.5%が「仕事よりプライベートを重視する」ようになり、32.5%が「60歳までとは違った新しい気持ちで過ごせた」ことを実感。また、36.0%が「安定的な収入が得られてよかった」と回答。一方、75.9%が定年を契機に何らかのことを実施。定年退職を契機にした行動で最も多いのは、「夫婦での旅行」39.0%。夫婦旅行は定年退職の定番行動になっている。

 65歳以降の暮らしについては、全体の41.7%が「不安と楽しみが半々」。男性は44.0%が「楽しみ」、女性は31.0%が「不安」で、夫婦間の気持ちのギャップがある。不安なことは、男女とも「健康」。男女とも約半数が「健康を損なったり、体力が衰えること」を不安に思っている。次いで、「年金制度が変わり年金が減る」(男性39.0%、女性47.0%)や「医療制度が変わり医療費の負担が増える」(同34.0%、42.0%)を心配している。

 65歳以降の仕事について、団塊ファーストランナー男性の72.0%が「65歳以降も働きたい」と思っている。なお、仕事希望の有無にかかわらず、調査時点での仕事の決まり具合を聞いたところ、47.5%が「決まっている」、29.0%が「これから探すつもり、探す予定」と回答。65歳以降の生活の中心は、「趣味・スポーツ」と考えている人が最も多い(35.0%)が、ほぼ4人に1人(24.0%)は「仕事」が中心と回答している。

 自由に外出や運動できる年齢を予想してもらったところ、男性の平均は77.4歳、女性の平均は75.8歳、全体を平均すると76.8歳となった。男女ともに70代半ばまでは、自由に外出や運動ができるのではないかと考えている。60代後半の暮らしの中ですべきことは、まずは健康管理。男女ともトップに挙がったが、特に男性では74.0%が「健康な生活を送るための健康管理」が重要と考え、次いで「節約・倹約」(33.5%)だった。

 同調査結果は↓
 http://www.dentsu.co.jp/news/release/2012/pdf/2012060-0529.pdf

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