2012年05月31日-2
2011年度個人の営業利益は製造業除き軒並みダウン

 総務省がまとめた2011年度の個人事業経済調査(動向編)によると、製造業1事業所当たりの売上高は 901万6000円で、これに対する費用は売上原価が 292万9000円、営業費が 354万4000円となり、売上高からこれらの費用を差し引いた営業利益は 254万3000円 となった。対前年度比をみると、売上高は▲8.5%で、2年ぶりに減少、また、営業利益は+0.7%で、2年連続で増加した。

 卸売業、小売業の2011年度の1事業所当たりの売上高は1691万8000円で、これに対する費用は売上原価が1157万円、営業費が360万8000円となり、売上高からこれらの費用を差し引いた営業利益は174万円 となった。営業利益は、比較可能な1998年度以来、最低となった。対前年度比売上高は+1.0%で、2年連続で増加した。また、営業利益は▲13.1%で、2年ぶりに減少した。

 宿泊業・飲食サービス業の2011年度の1事業所当たりの売上高は839万6000円で、これに対する費用は売上原価が346万1000円、営業費が333万2000円となり、売上高からこれらの費用を差し引いた営業利益は160万3000円となった。売上高は、比較可能な1998年度以来、最低となった。対前年度比をみると、売上高は▲3.6%で、3年連続で減少となった。また、営業利益は+1.5% で、3年ぶりに増加した。

 サービス業の2011年度の1事業所当たりの売上高は492万9000円で、これに対する費用は売上原価が81万1000円、営業費が226万3000円となり、売上高からこれらの費用を差し引いた営業利益は185万5000円となった。売上高及び営業利益は、比較可能な1998年度以来、最低となった。対前年度比売上高は▲6.1%で、4年連続で減少した。また、営業利益は▲1.0%で、4年連続で減少した。

 同調査結果は↓
 http://www.stat.go.jp/data/kojinke/sokuhou/nendo/pdf/gaiyou.pdf

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