2012年05月24日-1
パソコンで音楽を聴くが、ステレオの10倍に

 電通は、15~59歳の男女7069人を対象に、スマートフォンとスマートタブレット端末(以下、スマホ、スマタブ)のユーザー利用実態調査を行った。パソコンは元々、いろいろな機器との接続や「アプリ」、「ウェブ」等が利用できる点で、スマートデバイスの先駆けであると捉えることもできる。そこでパソコン・スマホ・スマタブの3つを「スマート3兄弟」と名付け、それらが普及するほど広まる「便利な生活ぶり」が紹介されている。

 現在の機種別普及状況を見ると、パソコン=91%、スマホ=29%、スマタブ=7%という状況。スマホ・スマタブ利用の開始時期をみると、直近になるほど利用者が増えており、 急速に普及している状況が読み取れる。スマホ利用者もスマタブ利用者も9割以上が、3兄弟いずれかとセット利用。 単独利用は少数派で、他のスマート機器との併用が一般的。 特に、スマタブ利用者では51%が、パソコンもスマホも併用している。

 普段、スマホ利用者が音楽を聴く機器はパソコンがトップ(63%)で、かつて音楽を良い音で聞く象徴だったステレオ(6%)の約10倍にもなっている。動画を再生する機器も、インターネット視聴の影響か、パソコンでの視聴が多く(49%)、DVD/BDレコーダー(19%)の2倍以上という結果に。楽曲の入手経路としては、「CD・DVD等からパソコンへ取り込む」が70%と多く、 次いで「動画サイトから入手する」が33%と続く。

 スマホでもスマタブでも、さまざまな機能が使われており、特にパソコン的なスマートさを象徴する「アプリ」と「ウェブ」については、ともに利用率が90%超となっている。スマホもスマタブも満足度は高く、スマタブでは88%という高さだった。スマホ利用者の79%は、買い替えるなら「次もスマホにする」と回答。スマタブは、「使ってみないと良さがわからない」が、利用者には高評価だった。

 スマホからの「コンテンツ利用」や「ネットショッピング」も活発で、各利用者の合計は6600円。そのうち、ネットショッピング分が5070円を占めていた。スマタブでの消費額はさらに高額で、各利用者の合計は1万1780円。 そのうちネットショッピング分は、スマホを大きく上回る7980円。スマホ/スマタブで購入しているものは、「本・マンガ・雑誌」をはじめ、「洋服」、「雑貨」、「CD・DVD」と多様。

 調査結果は↓
 http://www.dentsu.co.jp/news/release/2012/pdf/2012057-0521.pdf

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