2012年05月14日-2
エコカー補助金、早ければ夏場に予算達成?

 エコカー補助金の後押しで、自動車販売が好調だ。第一生命経済研究所の試算によると乗用車販売台数(普通・小型乗用車販売台数と軽乗用車販売台数の合計)は、2012年1月以降大幅に増加し、1~3月期は10~12月比で+13.5%。4月も前月比横ばいと高水準を維持している。しかし、この補助金の予算はいつ尽きるのだろうか。同研究所では、エコカー補助金の終了時期について、足元の販売動向を踏まえてレポートしている。

 エコカー補助金の予算額は3000億円あり、このうち事業車向けが218 億円、自家用車向けが2747億円となっている(事務費35億円)。トラックやバスについては1台当たり20~90万円、自家用については、登録車に10万円、軽自動車には7万円が支給される。申請の受付は4月2日に始まったが、昨年12月20日以降に登録されたものも遡及して対象になる。また、申請期限は2013年2月28日までだが、予算がなくなり次第終了する予定だ。

 このうち、事業用については早くも予算切れが迫っている。国土交通省によれば、3月末時点で補助金額126億円に相当するだけの事業車の登録があったとのこと。3月末の段階で既に予算の6割弱が消化された計算になる。4月以降の販売を考慮すると、早ければ5月中、遅くとも6月には予算が尽きる可能性が高い。近いうちに、事業車用の補助金終了に関するアナウンスが出ることになるだろう、と予測する。

 自家用車については、予算がいつ尽きるかは5月以降の販売状況に依存する。ここでまず、5月以降も4月(季節調整値)と同水準の販売台数が続くケースを考えると、1月から4月まで概ね横ばいで推移しており、先行きもこの高水準の販売が続くとの仮定になる。販売に占める補助金対象車の比率は8割、登録車の比率は7割としたが、このケースでは、ちょうど9月末で予算が尽きると試算される。早めの購入が得策かも。

 レポートの全文は↓
 http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/rashinban_index.html

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