2012年05月09日-1
新しい男子像、“カフェオレ様”の存在が急浮上

 電通総研「若者問題研究所」が15~34歳の若年男性を対象に実施した「ファッション・美容意識実態調査」結果(有効回答数4474人)によると、「草食系男子」、「嫌消費」、「巣ごもり消費」など、消費意欲や行動力の低下と叫ばれて久しい若年男性だが、「ファッション」、「美容」分野の消費は伸長傾向にある。特に関心の高い20 代男性の中から新たな男性消費のけん引役と成り得る新しい男子像、“カフェオレ様”層の存在が浮かび上がった。

 “カフェオレ様”とは、女性的な趣味や外見へのこだわりを持つ半面、女性への接し方や自己向上意欲において「オレ様」的な男らしさを持つという“女性的な行動”と“男性的な性格”がカフェオレのようにブレンドされた新しい男性像を指す。「ファッションに関心が高い」、「美容に関心が高い」の設問に、ともに「当てはまる」男性を“カフェオレ様”(9.3%)、どちらかに「まあ当てはまる」男性を“カフェオレ様予備軍”(31.2%)とした。

 カフェオレ様の同性との関わり方は、「同性の友達と服を買いに行く」割合が34.6%で、一般層(7.4%)より顕著に高い。また「同性同士で恋愛トークをする」が55.2%と、美容ネタや恋愛ネタの会話に抵抗がなく、女性的な柔軟でオープンなコミュニケーションを図る傾向がある。週1回以上使用する美容アイテムは、「洗顔料」82.1%、「ヘアワックス・ヘアスプレー」69.1%、「化粧水」68.0%など。

 異性への接し方では、カフェオレ様は“男性的な積極性”を持つ。「異性に対して積極的にアプローチする方だ」と答えた割合は59.3%と、一般層の34.1%を大きく上回った。「男は男らしく、女は女らしくあるべき」と回答した割合も66.2%と一般層の38.7%を大きく上回り、女性的な外見へのこだわりや同性に対する接し方とは裏腹に、女性に対しては「オレ様」的な男らしさを重視する傾向が強いことが分かった。

 同調査結果は↓
 http://www.dentsu.co.jp/news/release/2012/pdf/2012051-0502.pdf

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