2012年05月07日-4
3月現金給与1.3%増と2ヵ月連続の増加~勤労統計

 厚生労働省が2日に発表した毎月勤労統計調査結果速報によると、3月の従業員5人以上の事業所における一人平均現金給与総額は、前年同月と比べ1.3%増の27万8333円と、2ヵ月連続の増加となった。基本給にあたる所定内給与は0.7%増の24万4778円と47ヵ月ぶりの増加、残業代などの所定外給与も4.4%増の1万9472円と6ヵ月連続の増加、賞与など特別に支払われた給与も7.8%増の1万4083円と3ヵ月ぶりの増加となった。

 この結果、所定内給与と所定外給与を合計したきまって支給する給与は、前年同月比0.9%増の26万4250円と、2ヵ月連続の増加となった。現金給与総額を就業形態別にみると、一般労働者は1.2%増の35万1125円、パートタイム労働者は3.6%増の9万5258円となった。なお、物価の高騰を計算に入れた実質賃金指数(現金給与総額)は0.6%増となり、3ヵ月ぶりに増加した。

 3月の従業員5人以上の事業所の一人平均総実労働時間は、前年同月比1.5%増の148.7時間と、2ヵ月連続で増加した。内訳は、所定内労働時間が1.5%増の137.9時間と2ヵ月連続の増加、所定外労働時間は3.3%増の10.8時間と、7ヵ月連続の増加。景気との連動性が高い製造業の所定外労働時間は、10.3%増の15.7時間。就業形態別にみると、一般労働者は1.3%増の171.4時間、パートタイム労働者は3.6%増の91.7時間となった。

 一方、3月の従業員5人以上の事業所における常用労働者数は、前年同月比0.6%増の4524万2千人となり、73ヵ月連続の増加となった。パートタイム労働者は1.1%増の1288万人と75ヵ月連続の増加、正社員などの一般労働者は0.2%増の3236万2千人となり、2ヵ月連続の増加となった。主な産業では、製造業は0.4%減、卸売業、小売業は0.2%減、医療、福祉は4.3%増となった。

 同3月分結果速報の概況は↓
 http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/24/2403p/dl/pdf2403p.pdf

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