2012年05月07日-1
音楽ダウンロード利用者は日本が最下位

 グローバル・マーケティング・リサーチ会社のイプソスは、世界24ヵ国でインターネット利用者の実態調査を実施した。世界のインターネットユーザーの10人に4人(43%)は、音楽をインターネットでダウンロードやストリーミングして利用することがわかった。しかし、日本では、ダウンロード/ストリーミングの利用実態は他国と比較して低調で、音楽(24%)と映画(9%)で最下位だった。

 世界のインターネットユーザーの過半数(57%) は「自分の趣味や興味のあることについて調べたり、情報を得たりするためにインターネットを利用する」と回答。ネットサーフィンをする人が特に多いのは「トルコ」(72%)、「中国」(71%)、「ハンガリー」(67%)などで、「日本」と「韓国」(各65%)がそれに続く。最も少ないのは「サウジアラビア」(35%)、「メキシコ」(40%)、「ブラジル」(41%)などの順。

 音楽や映画などのコンテンツをダウンロードしたり、ストリーミングして利用することも人気がある。世界のネットユーザーの43%は「過去3ヵ月で音楽をダウンロードやストリーミングで利用したことがある」と回答。映画は34%、テレビ番組は22%。最も利用が多いのは「中国」で、インターネットユーザーの72%が音楽を、71%が映画を、55%がテレビ番組をダウンロードやストリーミングで利用した。

 「日本」では、このようなダウンロードやストリーミングの利用者は少数派。過去3ヵ月での利用は、音楽24%、映画9%、テレビ番組9%で、音楽、映画では世界で最下位の利用率だった。同様の傾向がみられるのは「フランス」で、音楽24%、映画15%、テレビ番組7%。しかし、日本やフランスなどの利用の少ない国であっても、4人に1人は音楽をダウンロードやストリーミングするのが現状である。

 一方、世界のインターネットユーザー10人中3人(27%)は、過去3ヵ月間にオンラインゲームをしたことがあり、13%はポーカーやビンゴなど賞金獲得型のゲームをした。ゲームの世界でも「中国」(61%)は群を抜いてトップで、2位の「ポーランド」(47%)を大きく引き離した。「日本」は18%で、「スウェーデン」(13%)、「韓国」(16%)、「ハンガリー」(17%)に次いで、利用が少ないグループに入った。

 同調査結果は↓
 http://www.jmra-net.or.jp/pdf/document/membership/release/NewsLetter_20120425.pdf

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