2012年04月26日-4
中小景況、6ヵ月ぶりに8指標全てが前月比上昇

 全国中小企業団体中央会は20日、3月の中小企業月次景況調査結果を公表した。3月の前年同月比DI値(「良い」-「悪い」)は、前月に比べて8指標全てが上昇した。8指標全ての上昇は6ヵ月ぶり。特に、「売上高」の13.7ポイント上昇をはじめ、「景況」、「収益状況」、「設備創業度」の4指標は大幅に上昇。しかし、中小企業の景況は、円高傾向の継続や、原油価格の高騰に伴う原材料価格高騰で、先行きに不安が残っている。

 3月の景況は、前月より製造業が7.2ポイント上昇し、非製造業が10.5ポイント上昇した。全体では9.1ポイント上昇の▲32.3ポイントとなった。業種別では、製造業が12業種中9業種で上昇。一方、非製造業は7業種中6業種が上昇した。「サービス業」(19.1)、「運輸業」(10.6)、「卸売業」(10.5)が10ポイントを超えて大幅に上昇し、「小売業」(9.9)、「商店街」(8.9)も5ポイントを超えて大きく上昇した。

 3月の売上高は、前月より製造業が6.1ポイント上昇し、非製造業が19.6ポイント上昇。全体では13.7ポイント上昇の▲11.8ポイントとなった。業種別では、製造業で12業種中11業種が上昇。特に「電気機器」(36.4)、「紙・紙加工品」(20.0)、「輸送機器」(17.8)、「その他」(17.0)、「繊維・同製品」(11.4)が10ポイントを超えて大幅に上昇。非製造業は7業種中6業種が上昇。「運輸業」、「サービス業」の2業種がプラスになった。

 3月の収益状況は、前月より製造業が6.5ポイント上昇し、非製造業が9.9ポイント上昇した。全体では8.5ポイント上昇の▲31.0ポイント。業種別では、製造業で12業種中11業種が上昇。特に「印刷」(15.4)、「電気機器」(15.2)、「食料品」(13.1)が10ポイントを超えて大幅に上昇。非製造業では7業種中6業種が上昇。「サービス業」(26.5)、「商店街」(12.1)、「その他」(11.6)が10ポイントを超えて大幅に上昇した。

 3月の資金繰りは、前月より製造業が1.0ポイント上昇し、非製造業が4.9ポイント低下した。全体では3.3ポイント上昇の▲22.2ポイントとなった。業種別では、製造業で12業種中7業種が上昇。特に「紙・紙加工品」(12.0)が10ポイントを超えて大幅に上昇した。非製造業では7業種全てが上昇。「サービス業」(13.1)が10ポイントを超えて大幅に上昇し、「その他」(7.7)、「卸売業」(5.1)がやや上昇した。

 同調査結果は↓
 http://www2.chuokai.or.jp/keikyou/kei1203.pdf

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