2012年04月26日-1
「今の会社に一生勤める」新入社員が過去最高6割

 日本生産性本部が毎年実施している「新入社員 春の意識調査」の2012年度調査結果(有効回答数2089人)によると、転職に関して自身の考え方にあてはまるものを4者択一で回答する設問で、「今の会社に一生勤めようと思っている」が60.1%と過去最高となった。過去最低の2000年の20.5%と比べると約40ポイント上昇。「きっかけ、チャンスがあれば、転職しても良い」は26.6%で過去最低となり、両者の差は33.5ポイントあった。

 また、自身の考え方に近いものを選択する2者択一の設問で、「将来への自分のキャリアプランを考える上では、社内で出世するより、自分で起業して独立したい」に対し、「そう思う」と回答する割合が12.5%で、過去最低となった。過去最高だった2003年(31.5%)と比べると約20ポイント下落。「起業して独立したい」との回答割合は、2003年以降2010年まで7年連続下落、2011年(14.7%)にやや上昇したが、また下落に転じた。

 今年度から新設した「SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を利用しているか」との設問に、「利用している」とする回答が71.0%となった。中でも女性の利用率が86.0%と高く、男性(66.7%)を20ポイント近く上回った。「どのように利用しているか」フリーコメントを求めたところ、「友人とのコミュニケーションツール」や「学生時代の友人との交流」、「故郷の同級生との交流」などの回答が多かった。

 こちらも新設した「東日本大震災によって就職活動に影響があったか」という設問に対し、「はい」とする回答が46.6%となった。男女別でみると、男性が43.1%、女性が57.8%となり、特に女性への影響が高かったことがうかがえる。具体的な影響についてフリーコメントを求めたところ、「採用活動が遅れた」や「説明会が中止となった」、「面接の時期が重なり受けられないところもあった」などの回答が多くみられた。

 同調査結果は↓
 http://activity.jpc-net.jp/detail/mdd/activity001339/attached.pdf

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