2012年04月12日-1
女性に多い花粉症/花粉アレルギー

 リサーチ研究所は、15歳~79歳の男女1200人を対象に「花粉症/花粉アレルギーについての調査」を行った。現在、アレルギーとして「花粉症/花粉アレルギー」をもっているかを聞いたところ、3割以上が花粉症/花粉アレルギーの症状があると回答した。時系列でみると、2003年は2割半ばだったのが、この3年間は3割超と増えている。性別でみると、男性に比べて、女性の方が花粉症/花粉アレルギーをもっている人が多い。

 年代別では、40~50代で多く、60~70代が少ない。地域別でみると、関東では43.2%で、他のエリアに比べて花粉症/花粉アレルギーをもっている比率が高い。アレルギー症状のピークは3月で80.2%の人が症状を感じ、次いで、4月が73.6%と多い。2月(33.8%)から5月(44.4%)までが花粉症のシーズンといえる。また、7月、8月には5%程度にはなるが、9月、10月にはまた症状を感じる人が1割強まで増加する。

 花粉症/花粉アレルギー対策で一番多い対策法は、「普通のマスク」をすることで46.9%。次いで「医者処方の飲み薬」、「市販の目薬」が3割超。性別でみると、「普通のマスク」、「花粉対策用マスク」、「医者処方の飲み薬」、「医者処方の目薬」、「医者処方の点鼻薬」などマスクと医者の利用で、女性が男性を上回っている。症状としては男性の方が重い項目が多かったが、対処については女性の方が積極的であることがうかがえる。

 市販の薬を利用している人(「市販の目薬」、「市販の飲み薬」、「市販の点鼻薬」、「市販の洗眼薬」のいずれかあり)は、41.2%。医療を受けている人(「医者処方の目薬」、「医者処方の飲み薬」、「医者処方の点鼻薬」、「医者から注射」のいずれかあり)は43.5%。両方利用している人は6.7%と少なく、市販薬派と処方薬派のいずれかに分かれている。また、いずれも利用していない人が22.0%ある。

 花粉対策で買ったものは「保湿ティッシュ」が2割弱ともっとも多い。次いで「部屋干し専用の洗剤」、「花粉がつくのを防ぐ柔軟剤」が多く、1割強。花粉症対策にマスクを付けることに抵抗を感じる程度と、マスクをつけることで感じることを聞いた。「まったく抵抗感はない」人は、2010年が43.2%→2011年は50.4%→2012年は60.0%と年々増えている。一方、「呼吸しにくい」と思っている人は56.3%と多い。

 同調査結果は↓
 http://www.jmra-net.or.jp/pdf/document/membership/release/20120406NRC.pdf

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