2012年04月04日-1
スマホユーザーが3年間で3%から36%へ急増

 電通は、近年急激に利用者数を増やしているスマートフォンに着目し、スマートフォンユーザーの利用実態調査を行った。同社では2003年より50回にわたり「モバイルユーザー調査」続けているが、近年スマートフォン(以下スマホ)等の機器が急速に普及している状況を踏まえ、2009年よりスマホに関する調査項目を追加。今回は、調査結果から明らかになった「スマ充(スマホ駆使の充実生活)」に関するトピックスを紹介する。

 調査結果(有効回答数1000人)によると、スマホユーザーがこの3年間で3%から36%へ急増した。2009年には1%だったスマホ普及率が、この3年間で36%にも達している。この1年間に最も大きく伸びたのは、昨年まで7%しかなかった男女10代で、ともに利用率が30%を超える大幅UPとなった。「社会人になったらスマホデビュー」はすでに古い認識になりつつあるようだ。

 スマホユーザーにケータイから乗り換えてみた感想を聞くと、「ケータイの頃より生活が楽しくなった」とする「スマホで充実生活=スマ充」なユーザーが9割にも達していることが分かった。「スマ充」を感じさせる要因は、利用内容の変化。ケータイ利用者に比べて「フルブラウザ(PCサイトの閲覧)」、「SNS・ミニブログ」、「動画共有サイト」などを、格段に利用するようになっている。

 次に、「スマホ利用によって増えたこと」では、スマホ利用者全体で「ケータイの頃は出会うことのなかった情報との接触」(79%)、「友人・知人との交流」(46%)、「付き合うことのなかった人との交流」(42%)が40%を超えた。特に男女10代の若者スマホユーザーで「出会うことのなかった情報との接触」が80%を超え、「友人・知人との交流」、「付き合うことのなかった人との交流」ともに非常に高い割合を示した。

 スマホと同様、スマートタブレットも今後普及が予想される。そのスマートタブレットの普及率はすでに9%。あっという間に、スマホとスマートタブレットが「当たり前になる世の中」がやって来ようとしている。スマートフォン利用者のWi-Fiの利用率を調べたところ、全世代層で50%を超える利用率となった。スマート時代への突入によって、Wi-Fiの利用率も増えてきていることがうかがえる。

 同調査結果は↓
 http://www.dentsu.co.jp/news/release/2012/pdf/2012036-0329.pdf

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