2012年03月28日-1
大学生の中堅・中小企業志向、過去最高の59.2%

 マイナビが2013年卒業予定の大学生を対象に昨年12月に実施した「就職意識調査」結果(有効回答数6708人)によると、大手企業志向は前年に比べ7.2ポイント減の36.1%にとどまり、2001年卒の調査以降最も低い水準となった。一方で、中堅・中小企業志向は同8.0ポイント増加し、過去最高の59.2%となった。不透明な経済情勢が続くなか、大手企業志向は減少の一途をたどり、中堅・中小企業へシフトする傾向が今回でもみられた。

 企業選択のポイント(2つ選択)は、「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」が前年比1.2ポイント増の44.5%でトップ。また、それに続いた「働きがいのある会社」(22.2%)や「社風が良い会社」(16.8%)が増加傾向にある。一方、「安定している会社」(19.4%)は2010年調査を境に減少に転じ、前回調査の2位から3位に順位を落とした。大企業のイメージに付随しやすい「安定」、「福利厚生」、「給料」なども減少している。

 行きたくない会社のイメージ(2つ選択)については、「暗い雰囲気の会社」が43.6%でトップ、次いで「ノルマのきつそうな会社」(30.1%)、「仕事の内容が面白くない会社」(23.1%が上位に並び、前年からの順位の変動はない。一方、2年連続で減少していた「休日・休暇がとれない(少ない)会社」が前年比2.0ポイント増の19.9%で4位となり、文理男女全てのカテゴリーで増加に転じた。

 就職希望度については、「なにがなんでも就職したい」が前年比2.7ポイント減の88.2%となった。2001年卒の調査から緩やかな上昇傾向にあり、近年高い就職希望度を示してきたが、今回の調査で減少に転じた。就職しなかった場合の進路は、「進学(留学、大学院進学)」が40.1%で最多、次いで「就職留年」が27.5%、「フリーター」が26.7%と続いた。「進学」を選択する学生は理系を中心に例年多いが、今回は全カテゴリーで減少した。

 同調査結果の詳細は↓
 http://saponet.mynavi.jp/enq_gakusei/ishiki/data/syuusyokuisiki_2013.pdf

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