2012年03月26日-2
東北地方の消費者気分指数は87.9で全国トップに

 電通総研では、節約・贅沢の支出意識などを定点観測する「消費気分調査レポート」を四半期ごとに発表しているが、22日、第13回「消費気分レポート」では「花見に関する意識」、「この春したいこと、始めたいこと」を加えて調査した。調査対象は、全国の20~69歳の男女2000人。エリア別消費者指数で、東北地方が87.9(前回比7.8ポイント増)と全国1位に躍進した。

 消費気分指数は微増で、86.0ポイントとなった(2011年12月調査から0.5ポイント増)。震災前の2011年3月上旬の調査時(89.6ポイント)には依然として及ばないものの、震災後は微増と微減を繰り返しながら徐々にではあるが消費マインド回復の兆しがみられる。消費気分指数をエリア別にみると、前回(2011年12月)調査で80.1ポイントだった東北地方が7.8ポイント上昇して87.9ポイントになり、全国1位となった。

 3ヵ月後の暮らし向きを天気に例えると、「快晴」2.2%、「晴れ」13.5%、「晴れときどき曇り」36.8%、「曇り」25.4%、「曇りときどき雨」12.3%、「雨」5.7%、「暴風雨」4.0%。2012年12月時点と比べて、「晴れ」項目の合計が5.7ポイントして52.5%、「くもり」と「雨」の合計は5.8ポイント減少して47.4% となった。震災前の暮らし向き見通し(2011年3月:晴れ計60.9%) に徐々に近付きつつある。

 さて、2012年に花見に行く意向がある人は22.4%で、2011年に花見をした人と比べて0.8ポイントの微増。花見の場所に関しては、「いわゆる名所でなくても近所や職場の近くの桜が見える場所へ行く」(65.5%)が「電車や車を利用してでも、桜の名所と言われている場所に行く」(32.5%)に比べ約2倍。花見の時間は「1時間未満」が59.9%、「弁当を作って持っていく」(56.1%)がトップで、「安・近・短」スタイルが主流となりそう。

 この春したいこと、始めたいことのトップ3は、「旅行」(28.6%)、「スポーツ・体力づくり」(22.4%)、「ダイエット」(20.2%)。新しい年度が始まる春を控え、アクティブに活動することや健康な体づくりに取り組みたいという生活者の意識が垣間見られる結果となった。男性は“体力”、女性は“キレイ力”を求めて、新たに何かをしたり始めようとする傾向がうかがえる。

 同調査結果は↓
 http://www.dentsu.co.jp/news/release/2012/pdf/2012030-0322.pdf

ウィンドウを閉じる