2012年03月15日-4
13年就職戦線、平均エントリー社数47.7社と大幅減

 エン・ジャパンが運営する学生向け就職情報サイト「[en]学生の就職情報」は、2013年3月卒業予定の学生と求人企業を対象に「2013年度新卒採用」について調査を実施した。調査結果(有効回答数:学生4571人、企業600件)によると、学生が就職活動を意識し始めた時期は、全体的に後ろ倒しの傾向があり、平均エントリー社数は47.7社で、前年同時期(69.4社)より大幅減少している。

 学生が就職活動を意識し始めた時期は、2011年度、2012年度と比べ、全体的に後ろ倒しとなった。2011年度、2012年度では意識し始めるピークが4月、6月、10月なのに対し、2013年度は10月と12月。先輩と比較した就職活動の印象は、「先輩よりもかなり就職しやすいと思う」、「先輩よりも少し就職しやすいと思う」が12.2%(前年7.4%)で、前年比4.8ポイント増加。また、「変わらない」も49.8%(同46.5%)とやや増加している。

 就職サイトのオープン時期の後ろ倒しの影響により、平均エントリー社数は前年同時期の69.4社から21.7社減少し、47.7社となった。ソーシャルメディアを「(就職活動で)使っていない」学生は、「Twitter」59.4%、「Facebook」62.7%だった。就職活動における利用目的は、主に情報収集という結果となっているが、企業へのエントリーや、人事・OBOGとのコンタクトなど直接的なアプローチに活用している学生も一部見られた。

 一方、新卒採用人数を「維持する」とした企業が68.4%と最も多くなったが、前年に続き「増加」(22.4%)が「減少」(9.2%)を上回った。また、新卒採用の予定人数は、「10人未満」の企業が55.3%(前年52.6%)とやや増加。母集団形成開始時期を「前年より遅くした」企業は57.8%(前年9.9%)で大幅に増加した。サイトオープンの時期が2ヵ月後ろ倒しになったことが影響しているとみられる。

 前年と比べ会社説明会の開催回数を「増加」する企業は29.8%(全体)と、「減少」の9.5%(同)を大きく上回っており、特に「従業員数1000人以上」の企業の増加幅が大きくなっている。また、2月上旬までに会社説明会を開始する企業は、全体で49.0%(前年67.2%)で、前年から約3割減少した。企業規模別で比較すると、「従業員数1000人以上」の企業は全体よりも早く、「従業員数300人未満」の企業は全体よりも遅い傾向にある。

 同調査結果は↓
 http://corp.en-japan.com/newsrelease/detail.php?id=719

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