2012年03月07日-2
09年度県民所得、4.3%減の平均279万円~内閣府

 内閣府がこのほど発表した2009年度の県民経済計算によると、1人あたり県民所得の全国平均は前年度比4.3%減の279万1千円と、2年連続の減少、また、都道府県間の格差を示す変動係数は前年度の14.00から13.06となり4年連続で縮小した。1人あたりの県民所得は、県民雇用者報酬、利子配当など財産所得、企業所得の合計を各県の総人口で割ったもの。企業所得も含めるため、個人の所得水準を表すものではない。

 1人あたり県民所得は44の都道府県で前年度に比べ減少した。所得がもっとも高かったのは「東京」で390万7千円(増加率▲4.3%)、以下、「神奈川」308万6千円(▲5.2%)、「愛知」297万円(▲6.3%)、「滋賀」295万5千円(▲2.8%)、「静岡」292万6千円(▲8.6%)で、1・2位の順位は前年度と変わらない。反対に低かったのは、「高知」201万7千円(▲2.0%)「沖縄」204万5千円(0.0%)などだった。

 また、2009年度の県内総生産(名目)は、「沖縄」(増加率0.9%増)以外の46都道府県でマイナス、全国平均では3.9%減少した。地域ブロック別では、「中部」▲5.4%、「近畿」▲5.0%、「中国」▲4.4%、「関東」▲3.6%、「北海道・東北」▲2.7%、「九州」▲2.7%、「四国」▲1.6%と、全てのブロックで減少した。県内総生産は、国内総生産(GDP)に近い手法で、都道府県別に生み出した付加価値の総額を推計したもの。

 県内総生産を都道府県別にみると、「東京」85兆2020億円(増加率▲3.8%)、「大阪」35兆8270億円(▲5.1%)、「愛知」31兆8910億円(▲4.9%)、「神奈川」29兆7480億円(▲4.1%)の順に大きい。反対に小さかったのは、「鳥取」1兆8880億円(▲4.6%)、「高知」2兆1410億円(▲3.6%)、「島根」2兆3340億円(▲1.4%)、「徳島」2兆6430億円(▲1.1%)などの順だった。

 2009年度県民経済計算は↓
 http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/sonota/kenmin/kenmin_top.html

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