2012年02月29日-1
祖父母が「孫」に使うお金は年間26.7万円

 共立総合研究所がシニア層を対象に昨年11月に実施した「『孫』への支出実態2011年度調査」結果(有効回答数786人)によると、全体の78.1%が「孫がいる」と回答した。1人当たりの孫の数は、同居の孫が0.9人、別居の孫が2.7人の平均3.6人だった。昨今の非婚率の増加、晩婚化の進展の影響からか、前回調査と比べ「孫がいる」との回答者割合は7.4ポイント減少したが、孫の数も0.4人減とわずかながら減少した。

 1年間に祖父母が「孫」のために使った金額は、「同居の孫」に6.7万円、「別居の孫」に20.0万円、総額で26.7万円となった。これを孫1人当たりの支出額でみると、「同居の孫」が8.3万円に対して「別居の孫」は7.2万円と、同居の孫への支出が別居の孫への支出を上回る結果となった。高齢者世帯の年間所得は307.9万円(2010年「国民生活基礎調査」における2009年の所得)であることからも、「孫」への財布の大きさがみてとれる。

 定例イベントにおける孫1人当たりの支出金額は、まず「お年玉」について、回答者の孫の人数から、孫に手渡した金額を推計したところ、平均2万9589円となった。同様に「誕生日」は3万9382円、「クリスマス」は2万2512円となった。孫全体に対するイベントである「お年玉」や「クリスマス」より、一人の孫を祝う「誕生日」のほうが、支出金額が多くなっている。

 そのほか、孫との「外食」回数は平均6.1回、2ヵ月に一度は孫との外食を楽しんでおり、支出金額は、年間で平均5万2649円。同様に、孫と出かけた「旅行」回数は平均2.0回、支出金額は年間で平均12万5433円となった。なお、この1年間の孫に関する支出のなかで金額が最も多かった支出は「入学・卒業・就職祝い」(平均支出額14.6万円)で、これに「学費・学用品」(同16.6万円)、「節句のお祝い」(同11.1万円)が続いた。

 同調査結果は↓
 http://www.okb-kri.jp/_userdata/pdf/press/20120222_mago.pdf

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