2012年02月22日-1
「トイレの神様」はいるか~大商がお掃除調査

 大阪商工会議所は、今年1月に「掃除でおもてなし」研究会を設置し、「掃除、整理・整頓、清潔」活動が企業経営に及ぼす影響などを検証し、経営革新・改善に資する情報として広く紹介する「掃除でおもてなし」事業を行っているが、清掃、整理・整頓、清潔に対する経営者の意識や各企業における清掃活動への取組みの現状及びその効果などを把握・分析するため、調査を実施した。はたして「トイレの神様」はいるのだろうか。

 調査結果(有効回答数414社)によると、「清掃、整理・整頓、清潔に関する活動を行っていますか」に89.4%の企業が「はい」と回答。「清掃、整理・整頓、清潔」に関する活動への意識の高さが表れている。「清掃、整理・整頓、清潔に関する活動が重要だとお考えですか」には、63.5%が「非常に重要」、36.0%が「重要」と回答しており、ほぼ全て(99.5%)の企業が「清掃、整理・整頓、清潔」に関する活動を重要視している。

 清掃、整理・整頓、清潔に関する活動が重要だと考える理由(複数回答)は、69.9%が「業務・作業効率の向上」、61.2%が「あたりまえの活動」とした。「清掃、整理・整頓、清潔」は職場環境の維持改善の活動であるとともに、企業にとって当たり前のこととして捉えている。清掃は「自社社員が行っている」(68.4%)、「自社社員と外部委託で行っている」(13.5%)と81.9%がなんらかの形で自社社員による清掃活動を行っている。

 清掃、整理・整頓、清潔に関する活動の効果(複数回答)は、「職場の環境・公衆衛生・安全性が向上した」(67.1%)が最多、「従業員のモチベーション・モラルが向上した」(44.2%)、「社風の確立、経営方針の定着、企業イメージの向上に役立った」(38.6%)、「作業・業務効率の向上およびコストの削減が実現した」(36.7%)と続く。一方、ほぼ1割(10.1%)が「売上が向上した(新規顧客・取引先の獲得など)」とも回答している。

 同調査結果は↓
 http://www.osaka.cci.or.jp/Chousa_Kenkyuu_Iken/press/240216souji.pdf

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