2012年02月16日-1
転職すると年収は上がる? 下がる?

 インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」が、同サービスを利用して転職した22歳~49歳のビジネスパーソン8000人のデータを基に集計した「転職に関する調査」結果によると、転職で年収がアップした人は全体の46%だった。転職後の年収差は、「1~49万円アップ」が21%で最多、次いで「1~49万円ダウン」が20%、「100万円以上ダウン」が16%、「50~99万円アップ」が15%などとなっている。

 最も増加率が高い人は、「SEからITコンサルタント」に転職した32歳男性で、転職前よりも年収が213%(312万円)増加した。一方、最も減少率が高いのは、「営業職から営業アシスタント」に転職した28歳女性で、59%(238万円)減少している。キャリアアップと同時に年収アップを実現する人や、年収ダウンしてでも未経験職種への転職を希望する人など、様々なケースがみられる。

 転職者の年齢については、最も多いのが「27歳」(11.1%)、以下、「28歳」(10.3%)、「29歳」(9.6%)と続く。社会人3~7年目に転職する人が多いようだ。一方、35歳を過ぎると転職者は大きく減少し、36歳~49歳で全体の12.1%にとどまる。また、転職者の55%が異業種へ転職しているが、業界別にみると、最も多いのは「商社/流通」業界出身者で87%、次いで「小売/外食」と「広告/メディア」がともに83%で多い。

 企業は転職回数が多いと、「せっかく採用してもすぐ辞めてしまうかも」と慎重になるが、転職者の転職回数をみてみると、2回以下が9割を占めており、転職回数が多いと内定が出にくいことがうかがえる。また、転職者の就業状況をみると、現職中が65%を占めている。一方、急募のポジションの場合、離職中のほうが好まれる場合もあり、一概には言えないが、多くの企業では、離職期間は長くても3ヵ月以内であることが求められる。

 同調査結果の詳細は↓
 http://doda.jp/guide/ranking/051.html#01

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