2012年02月13日-2
インターネットバンキング不正で対策へ~全労金協

 最近、インターネットバンキングのID・パスワード等を不正に取得し、振込が行われるという悪質な事件が多発していることから、全国労働金庫協会は9日、「インターネットバンキングにおけるセキュリティ対策向上について」を公表した。労働金庫業態は、インターネットバンキングによる預金等の不正な払戻しが労働金庫に対する顧客の信頼を失いかねない事態であるとの認識から、セキュリティ対策を一層強化する、としている。

 同協会ではまず、「インターネットバンキングにおける預金等の不正払戻しは、金融機関の管理が及ばない場所で発生し、かつ、インターネット技術の進展とあいまって複雑高度化している。今般多発した事案では、お客さまがご利用になるパソコンから、不正プログラムにより、ID・パスワードを盗取されたと考えられるものが多く見られる」と不正の態様を説明している。

 さらに、「労働金庫業態においては、今後、同種事案の発生を防止できるよう、個人・法人等の顧客属性を勘案し、例えば、可変式パスワードや電子証明書といった固定式のID・パスワードのみに頼らない認証方式の導入・普及を図り、セキュリティ対策の一層の向上に努める」として、個人版インターネットバンキングにおける「IBロック」の利用、法人版インターネットバンキングにおける「電子証明書」の利用を呼びかけている。

 「IBロック」は、パソコンでインターネットバンキングを利用する際に、携帯電話からロックを解除しなければ、資金移動ができないようにロックをする。「電子証明書方式」によるログインは、あらかじめ取得した電子証明書が格納されたパソコンでのみ「ろうきん法人版インターネットバンキング・ろうきんインターネットFBサービス」の利用ができるというもの。同協会では今後、このようなセキュリティ対策に力を注いでいく。

 セキュリティ対策全文は↓
 http://all.rokin.or.jp/news/documents/20120209_IB_sec.pdf

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