経済産業省は、日本の事業者の海外展開を図るため、中小企業等による越境ＥＣを活用した販路開拓に対する支援策（2011年度第３次補正予算）を実施するとともに、越境ＥＣを始めたいという事業者向けに基礎的な情報を提供するポータルサイトを開設（２月３日から運用開始）した。「越境ＥＣ」とは、日本から海外の消費者に向けてインターネットを利用して商品を販売（電子商取引）することをいう。
人口減少や少子高齢化の進展により国内市場の縮小が懸念されるなか、我が国企業は海外市場への進出を図っている。資金や人材等の経営資源等が限られている中小企業の場合には海外市場進出は容易ではなく、こうしたなか、比較的少ない費用で地理的な制約を超えて世界市場に製品を販売することが可能な越境ＥＣは、中小企業の海外進出手段としての活用が期待されている。
昨年６月に同省がまとめた中小企業海外展開支援大綱で、「ＩＴを活用した新規市場開拓支援」としてＥＣを積極的に活用していく方針を打ち出した。一方で、越境ＥＣビジネスは発展途上で、事業展開を図るうえで必要な基本的な情報やノウハウ等が不足しており、躊躇している事業者も見受けられる。そこで同省は、越境ＥＣに関する情報提供及び越境ＥＣを活用した販路開拓に対する支援（2011年度第３次補正予算）の拡大等を図る。
具体的な支援策としては、(1)ＰＣを活用した販路開拓支援、(2)越境ＥＣ応援ポータルサイトの開設、(3)越境ＥＣ支援セミナーの開催、を展開する。特に、2011年度第３次補正予算（補助金）により、補助事業者（電子商取引の活用・発展等を目的に、各種調査・研究・支援活動等を行っている日本国内の民間団体等）を通じて、海外向け販売サイトの構築等支援、越境ＥＣの成功モデル等の普及啓発など、様々な支援を行う。
この件の詳細は↓
http://www.meti.go.jp/press/2011/02/20120203005/20120203005-1.pdf
越境ＥＣ応援ポータルサイトは↓
http://www.cbec.go.jp/