2012年02月06日-1
なかなか面接まで進めない就活生の悲哀

 もともと就職難と言われ続けている日本だが、リーマン・ショックを機に状況はますます悪くなっている。リクルート社も毎年出していた「大学生の就職志望企業ランキング」の公表を2011年から取りやめたことにも現れているように、学生の価値観も多様化している。ここ数年の学生の就職活動の状況はどのようになっているのか。メディアインタラクティブが、学生の就職活動に関して調査した。全国21~29歳の男女500人が回答。

 大学入学時に就職したかった職業と現在就職したい(就職した)職業が異なるとした人が66.2%と半数を超えた。夢と現実のギャップがこの結果に出ているのか。「現在最も就職した(就職したかった)職業」は「公務員」が最も多く17.2%、対して、「就職する予定(就職した)の職業」では10.9%と少なくなっている。また、希望では4.6%と少なかった「営業関連職」が、結果的に17.7%と最も多い結果になっている。

 就職活動の開始時期は、「卒業前年度の9~12月」が35.4%と最も多かった。続いて、「卒業前年度の4~8月」が21.5%、「卒業前年度の1~3月」が17.2%となっている。一方、面接を受けた数は、「2~5社」が24.2%、続いて「6~10社」が23.0%。就職活動の時間に比べて実際に面接を受ける数が少ない印象を受ける。それほど、現在の就職活動の世界は厳しいということなのだろう。面接までは遠い道のりのようだ。

 自分の就職活動の結果に満足していない人が41.6%となった。就職先を選ぶ際に優先する(した)のは、「仕事のやりがい」が52.6%と最も多く、続いて「給与」が43.6%と、他の項目から群を抜く結果になった。少し離れて「福利厚生・職場環境」、「安定性」と続いている。1位の「仕事のやりがい」に関しては、仕事の内容そのものに関してだが、その後に続いている回答は仕事の内容ではなく会社の状況に関わるもの。

 上司にしたいと思う芸能人ベスト3は、男性では1位「所ジョージ」、2位「安部寛」、3位「明石家さんま」。女性では1位「天海祐希」、2位「江角マキコ」、3位「松島菜々子」。女性の天海さん、江角さんは、いずれもサバサバした女性の代名詞として有名。“THE 女”という女らしい人よりも、さっぱりしている女性のほうが上司としては好かれるのかもしれない。3位の松嶋菜々子さんは「家政婦のミタ」のヒットの影響のようだ。

 同調査結果は↓
 http://www.i-research.jp/report_dl/download/74_report_sasa0002.pdf

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