2012年01月26日-1
クチコミサイトの影響目立つネット通販~日本通販協

 日本通信販売協会は、急速に拡大するインターネット通販の利用者像を把握することを目的に、「インターネット通販利用者実態調査2011」(サンプル数2000)を実施した。それによると、ネット通販の利用頻度が年々上昇していることが明らかになった。特に「週3回以上」利用しているユーザーは7.3%と前年より0.9ポイント増加。2008年3.6%、2009年5.1%、2010年6.4%と右肩上がりに増加している。

 また、インターネット通販利用者が商品を知るきっかけ、購入の決め手となる情報源については、ともに「クチコミサイト」が最も高く、前年比12ポイント増となった前年よりもさらに大きく増加した。一方、前年で商品認知として最も多かったメールマガジンは、クチコミサイトよりも10ポイント低くなった。事業者から送られる情報よりも、CGM的な情報を重視する傾向が高くなってきているといえる。

 さらに、インターネット通販での購入品についてみると、1位「本・雑誌・コミック」、2位「食料品/飲料(酒類を除く)」、3位「レディース ファッション・靴」となっている。しかし、1位と2位、2位と3位の差はそれぞれ10ポイント近くあり、「本・雑誌・コミック」の購入率が突出している。調査開始以来「本・雑誌・コミック」がインターネット通販の主力商品であり続けているようだ。

 インターネット通販利用者のデジタルコンテンツ(ダウンロードコンテンツ)の購入率は、PCからが19.6%、携帯電話22.3%で、購入コンテンツのほとんどが音楽コンテンツとなっている。PCでの購入率は前年とほぼ同じだったが、携帯電話からの購入率は前年の18.4%から3.9ポイント増加。携帯電話に占めるスマートフォンの割合が増加し、音楽コンテンツ以外にもゲームや動画などの購入が増えたことが要因と考えられる。

 同調査結果は↓
 http://www.jadma.org/pdf/press/press_20111221.pdf

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