2012年01月23日-3
九州新幹線全線開通で九州/京阪交流に期待大

 大阪商工会議所は18日、「九州・京阪神の企業間交流に関するアンケート調査」結果を公表した。九州新幹線の全線開通による九州・京阪間のビジネス交流の実態及び今後の展望を調べた。11商工会議所の会員1122社が回答。九州/京阪神の企業は、九州企業の半数強(51.7%)、京阪神企業の7割近く(67.6%)が、「交流している」と回答、九州では59.6%、京阪神73.7%が「ビジネス交流に前向き」と答えた。

 「九州/京阪神間でビジネス交流をしている」と回答した企業(九州436社、京阪神188社)に対し、現在実施している交流の内容を尋ねたところ(複数回答)、九州側では「京阪神企業からの製・商品、サービスの購入」(63.1%)が最も多く、「京阪神での製・商品、サービスの販売」(47.9%)、「京阪神企業との情報交換」(47.2%)、「京阪神への営業活動」(47.0%)と続いた。

 京阪神側で最も多い回答は「九州での製・商品、サービスの販売」(70.2%)。また、「九州への営業活動」(67.0%)、「九州企業との情報交換」(50.5%)、「九州企業からの製・商品、サービスの購入」(50.0%)との回答も多く見られた。九州側では「京阪神企業からの購入」が、京阪神側では「九州での販売」が最も多いことから、製・商品、サービスの動きとしては「京阪神から九州へ」の流れが強いことが読み取れる。

 現在実施しているビジネス交流について、九州新幹線の全線開業を契機に増加したかどうかを尋ねたところ(それぞれ単数回答)、九州/京阪神ともに、互いの地域との「情報交換」(九州17.0%、京阪神16.8%)、「市場調査」(九州20.9%、京阪神17.7%)、「営業活動」(九州22.9%、京阪神20.6%)、「製・商品、サービスの販売」(九州14.8%、京阪神18.2%)が増加したとの回答が比較的多く見られた。

 現在実施しているビジネス交流について、今後3年間での増減予想を尋ねたところ(それぞれ単数回答)、九州/京阪神ともに、互いの地域との「情報交換」(九州39.8%、京阪神32.6%)、「市場調査」(九州45.3%、京阪神24.2%)、「営業活動」(九州47.3%、京阪神34.9%)、「製・商品、サービスの購入」(九州25.5%、京阪神26.6%)が増加するとの回答が比較的多く見られた

 同調査結果は↓
 http://www.osaka.cci.or.jp/Chousa_Kenkyuu_Iken/Iken_Youbou/240118kkk_kg.pdf

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