2010年12月24日-2
中国への親近感急速に薄れる~外交に関する世論調査

 内閣府が全国20歳以上の人を対象に10月に行った「外交に関する世論調査」結果(有効回答数1953人)によると、日本人のアメリカに対する親近感は、「親しみを感じる」が79.9%(「親しみを感じる」35.5%+「どちらかというと親しみを感じる」44.4%)、「親しみを感じない」が18.4%(「どちらかというと親しみを感じない」11.8%+「親しみを感じない」6.6%)で、前回調査(2009年10月)に比べ、大きな変化はみられなかった。
 
  これに対し、中国に対する親近感は、「親しみを感じる」が20.0%(「親しみを感じる」4.6%+「どちらかというと親しみを感じる」15.4%)、「親しみを感じない」が77.8%(「どちらかというと親しみを感じない」30.5%+「親しみを感じない」47.3%)と、前回の調査に比べ、「親しみを感じる」(38.5%→20.0%)が一気に低下、「親しみを感じない」(58.5%→77.8%)が急上昇し、尖閣諸島問題が影を落とした格好だ。

 日本とロシアでは、「親しみを感じる」が14.0%(「親しみを感じる」2.1%+「どちらかというと親しみを感じる」11.9%)、「親しみを感じない」が82.4%(「どちらかというと親しみを感じない」47.7%+「親しみを感じない」34.7%)となっている。「親しみを感じない」は前回調査に比べ2.8ポイント増えている。両国の関係については、「良好」が1.3%、「まあ良好」が21.4%の計22.7%で、前回調査と変わらなかった。

 日韓関係では、「親しみを感じる」が61.8%(「親しみを感じる」19.0%+「どちらかというと親しみを感じる」42.8%)、「親しみを感じない」が36.0%(「どちらかというと親しみを感じない」21.1%+「親しみを感じない」15.0%)となった。現在の日韓国関係については、「良好」は59.9%(「良好」9.2%+「まあ良好」50.7%)と、前回調査の66.5%から低下、「良好だと思わない」が27.3%から36.7%に上昇している。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www8.cao.go.jp/survey/h22/h22-gaiko/2-1.html

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