2010年12月16日-2
新入社員、職場の人間関係の良さ「期待以上」最高

 日本生産性本部が2010年度の入社半年後の新入社員を対象に実施した「新入社員の秋の意識調査」結果(有効回答数317人)によると、入社前に描いていたイメージと現在(配属後)の状況を比べ、「期待以下」、「期待通り」、「期待以上」の三者択一の質問をしたところ、「期待以上」とする回答が4年間で過去最高の46.0%となった。「期待通り」(45.4%)とする回答を合わせると91.4%となり、初めて90%を超えた。

 ほかには、社内の人間関係を重視する様子がうかがえる回答が増えており、「会社の運動会などの親睦行事は、参加したくない」に対して「そうは思わない」とする回答が秋の調査では06年の設問開始以来5年連続増加し、83.7%と過去最高を更新したほか、担当したい仕事に関しての「職場の先輩や他の部門とチームを組んで、成果を分かち合える仕事」を求める回答が78.6%と、秋の調査では過去最高となった。

 また、自分の考え方について近いものを選ぶ設問で、「自分のキャリアプランに反する仕事を我慢して続けるのは無意味だ」に対し、「そう思わない」とする回答が06年の設問開始以来、秋の調査では過去最高の74.4%となった。社内での与えられた仕事を我慢してでも前向きに取り組もうとする様子がうかがえ、「社内で出世するより、自分で起業して独立したい」に対し、「そう」思わないも83.4%と秋の調査では過去最高となった。

 給料の決め方に関しては、「各人の業績や能力が大きく影響する給与システム」を希望する回答が秋の調査では05年からの減少傾向から一転、6年ぶりに増加に転じ、前年から6.4ポイント増の58.3%となった。また、昇格に関して、「仕事を通して発揮した能力をもとにして評価が決まり、同期入社でも昇格に差が付くような職場」を希望する回答が同5.5ポイント増の65.8%となり、4年ぶりに増加した。

 同意識調査結果の概要は↓
 http://activity.jpc-net.jp/detail/mdd/activity001012/attached.pdf

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