2010年12月15日-1
11月のコンピュータウイルス検出数は7.2%減少

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)がまとめた11月のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況によると、ウイルス検出数は約3.2万個で前月比7.2%減少した。届出件数は1094件で同9.8%増。検出数とは、届出者から寄せられたウイルスの発見数で、届出件数 は同じ届出者から寄せられた届出のうち、同一発見日で同一種類のウイルスの検出が複数ある場合は、1日何個検出されても届出1件としてカウントしたもの。

 検出数の1位はW32/Netskyで約2.3万個、2位はW32/Mydoomで約4000個、3位はW32/Autorunで約1000個。不正プログラムの検知では、前月と同様の傾向で、不正プログラムはメールの添付ファイルとして配布されるケースが多く、ボットに感染したパソコンが悪用されることが多い。ボットとは、コンピュータウイルス等と同様な方法でコンピュータに感染し、そのネットワークを通じて外部から操る目的で作成されたプログラム。

 不正アクセスの届出件数は14件で、うち何らかの被害のあったものは7件。不正アクセス関連の相談件数は 45件(うち2件は届出件数としてもカウント)で、12件に何らかの被害があった。被害届出の内訳は、侵入4件、Dos 攻撃1件、なりすまし2件。「侵入」の被害は、ウェブページの改ざんが2件、外部サイト攻撃ツールを埋め込まれ踏み台として悪用されていたものが2件だった。

 11月のウイルス・不正アクセス関連相談総件数は1692件だった。そのうち「ワンクリック請求」に関する相談が483件(10月:603件)、「セキュリティ対策ソフトの押し売り」行為に関する相談が18件(10月:13件)、Winnyに関連する相談が8件(10月:7件)、「情報詐取を目的として特定の組織に送られる不審なメール」に関する相談が10件(10月:1件)、などだった。

 同届出状況の詳細は↓
 http://www.ipa.go.jp/security/txt/2010/documents/summary1012.pdf

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