2010年12月09日-2
日弁連、初回30分無料相談を来年3月31日まで延長

 日本弁護士連合会(宇都宮健児会長)は、本年4月1日に開設した中小企業(個人事業主を含む)を対象とする弁護士紹介コールセンター「ひまわりほっとダイヤル」の初回30分の相談料無料キャンペーンを、来年3月31日まで延長している。電話番号は「0570-001-240」。受付時間は、月曜日~金曜日、午前10時~午後4時(ただし、正午から午後1時は除く)。

 「ひまわりほっとダイヤル」は、中小企業経営者が全国共通の電話番号に電話をすると、地元の弁護士会が電話を受け,連絡先や相談の概要等をうかがって担当弁護士を選び、その担当弁護士から原則として24時間以内に電話をかけてきた方に連絡して面談日時を決め、相談を受ける、というサービス。「ホットライン」(すぐつながる)と「ほっとする」を掛けて「ほっとダイヤル」と命名した。

 今年4月1日開始以降の1日あたりの利用件数(通話数)は、4月が28.5件(総通話数=599件)、5月が32.5件(同=586件)、6月が34.9件(同=768件)、7月が37.8件(同=794件)、8月が34.9件(同=698件)と着実に増えている。しかし、弁護士に事件処理を依頼するに至ったのは6%(受任に至る可能性がある「継続相談」を含めても2割程度)に過ぎず、77%が相談のみで終了しているのが現状だ。

 そこで弁護士会では,今後とも中小企業経営者に弁護士の利用方法について理解を深めてもらうとともに、売掛金の回収、契約交渉、クレーム対応、労使問題等の一般的な法律問題のほか、金融機関との返済猶予交渉や下請問題等の新しい問題、また、紛争が起こることを予防するためのアドバイス(予防法務)や事業承継等、これまで必ずしも弁護士の職域とは考えられてこなかった問題への対応も、積極的に推進していくとしている。

 この件の詳細は↓
 http://prw.kyodonews.jp/open/release.do?r=201009291898

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