2010年12月08日-2
メーンバンク、UFJ銀行が構成比7.5%でトップ

 全国でメーンバンクとして認識している企業数がもっとも多かったのは「三菱東京UFJ銀行」で、10万996社と、全国で唯一10万社超えとなり、シェアは前年に比べ0.10ポイント減ながら7.49%を占めたことが、帝国データバンクが10月末時点で実施した「全国メーンバンク調査」で分かった。調査対象は、同社の企業概要データベース収録企業135万社で、協同組合や学校法人などを含む全業種全法人、個人経営も含む。

 調査結果によると、「三菱東京UFJ銀行」に続く2位は「三井住友銀行」の7万9318社(構成比5.88%、構成比増減▲0.19ポイント)、3位は「みずほ銀行」の5万9618社(同4.42%、同▲0.20ポイント)となり、メガバンク3行で全体の17.79%(構成比増減▲0.49ポイント)を占めた。また、地銀・第二地銀105行では、全国5位の「北洋銀行」が2万3112社(構成比1.71%、同+0.02ポイント)でトップとなった。

 そのほか、「筑波銀行」の64位(前年90位)、「池田泉州銀行」の71位(同127位)、「関西アーバン銀行」の72位(同107位)と中堅銀行の合併等で一部順位の変動がみられた。地域別では、北陸で唯一首位が入れ替わり、前年2位の「北陸銀行」(構成比14.92%、構成比増減+0.36ポイント)が同1位の「第四銀行」(同14.88%、同▲0.14ポイント)を抜き、今回トップとなった。

 業種別に企業のメーンバンクをみると、全7業種で上位3位までをメガバンク3行が占めている。特に「卸売業」(3行での構成比27.02%)や「サービス業」(同24.50%)などは、メガバンクの構成比が大きく、全体平均の17.79%を大きく上回っている。逆に「建設業」(同9.91%)や「小売業」(同12.63%)など地域に根ざした企業活動となる業種では、地銀などにメーンバンクが分散している。

 このように、メーンバンクとしてメガバンク3行が占める構成比(シェア)は大きいが、メガバンクの中小企業向け貸出が減少を続けていることもあり、全7業種中6業種で軒並み上位行の構成比(シェア)が減少している。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p101106.pdf

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