2010年12月06日-4
10月の一般労働者数、20ヵ月ぶりの増加~勤労統計

 厚生労働省が11月30日に発表した毎月勤労統計調査結果速報によると、10月の従業員5人以上の事業所における常用労働者数は、前年同月比0.7%増の4434万5千人と、9ヵ月連続の増加となった。パート労働者は1.6%増の1232万3千人で47ヵ月連続の増加、正社員などの一般労働者も0.3%増の3202万2千人となり、20ヵ月ぶりに増加に転じた。主な産業では、製造業は0.2%減、卸売業、小売業は3.4%減、医療、福祉は3.7%増。

 また、10月の従業員5人以上の事業所における一人平均現金給与総額は、前年同月比0.6%増の26万8951円と、8ヵ月連続で前年同月を上回った。基本給にあたる所定内給与は0.1%増の24万5518円となり、29ヵ月ぶりに前年同月比増加となった前月に引き続き増加。賞与など特別に支払われた給与も5.2%増の5042円と2ヵ月連続の増加、残業代などの所定外給与は6.4%増の1万8391円と10ヵ月連続で増加した。

 この結果、所定内給与と所定外給与を合計したきまって支給する給与は、前年同月比0.6%増の26万3909円となり、8ヵ月連続で増加している。現金給与総額を就業形態別にみると、一般労働者は0.7%増の33万6158円、パートタイム労働者は1.7%増の9万3743円となった。なお、物価の高騰を計算に入れた実質賃金は0.4%増となり、10ヵ月連続で増加している。

 10月の従業員5人以上の事業所の一人平均総実労働時間は、前年同月比0.7%増の146.4時間と10ヵ月連続で増加した。内訳は、所定内労働時間が0.4%増の136.3時間と3ヵ月連増の増加、所定外労働時間は5.2%増の10.1時間と、10ヵ月連続の増加。製造業の所定外労働時間は、13.7%増の14.1時間と11ヵ月連続の増加。就業形態別にみると、一般労働者は0.7%増の167.6時間、パート労働者は1.4%増の91.1時間となった。

 同10月分結果速報の詳細は↓
 http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/22/2210p/dl/pdf2210p.pdf

ウィンドウを閉じる