2010年12月06日-1
休暇取得の分散化に反対56.1%~内閣府調査

 政府は、ブロック毎に休暇を分散して取得する「休暇取得の分散化」を検討している。全国を5ブロックに分け、春(5月から6月)と秋(9月から10月)に、1週ずつズラしながら、ブロックごとに月曜日から水曜日を休日にして,土日を含めた5連休を設定する。例えば「春の連休」は、今年の場合、5月第3週目の10 日(月)から12 日(水)が中国・四国・九州・沖縄ブロックでの休日とし、翌週から各ブロックの順に休日をとる。

 内閣府が全国の20歳以上の人を対象に実施した「休暇取得の分散化に関する特別世論調査」結果(有効回答数1953人)によると、休暇取得の分散化の取組みに対する認知度は、「内容を知っていた」との回答が35.1%、「内容は知らないが、取組みがあることは知っていた」が41.6%、「取組みがあることも内容も知らなかった」が20.8%となり、取組みの認知度は8割を超えた。

 休暇取得の分散化の取組みに対する賛否は、「賛成」が11.7%、「どちらかといえば賛成」が16.4%で賛成派は計28.1%、一方、「反対」は29.7%、「どちらかといえば反対」が26.4%で反対派は計56.1%と過半数を超えた。反対理由(複数回答)のベスト3は、「家族・親類や知人と休みが合わなくなるから」(54.2%)、「全国一斉に休みでないと、かえって休めなくなると思うから」(44.3%)、「現行制度に慣れているから」(34.9%)。

 仕事上の、そして学校生活への弊害が大きいようだ。また、日本人特有の「横並び志向」がうかがえる。一方、賛成派の理由(複数回答)では、「高速道路・交通機関や観光地の混雑が緩和すると思うから」が72.3%と断然トップ、次いで「休みを取りやすくなるから」(48.2%)、「経済活動が活性化すると思うから」(42.5%)、「宿泊施設の料金が低下すると思うから」(25.4%)などが続いた。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www8.cao.go.jp/survey/tokubetu/h22/h22-bunsan.pdf

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