2010年12月02日-3
エコカー補助金終了で10月の小売販売マイナスに

 経済産業省がこのほど発表した2010年10月の商業販売統計速報によると、10月の商業販売額は41兆1010億円、前年同月比0.1%増となった。これを卸売業、小売業別にみると、卸売業は30兆3010億円、同0.2%の増加。小売業は10兆7990億円、同▲0.2%の減少と、10ヵ月ぶりのマイナスに転じた。9月のエコカー補助金の終了で、自動車が24.1%の大幅減となったのが主因とみられる。

 卸売業販売額の動向を業種別にみると、各種商品卸売業が前年同月比5.8%増、鉱物・金属材料卸売業が同5.8%増、機械器具卸売業が同2.6%増。一方、衣服・身の回り品卸売業が同▲20.1%、家具・建具・じゅう器卸売業が同▲11.6%、農畜産物・水産物卸売業が同▲7.3%、医薬品・化粧品卸売業が同▲2.6%、化学製品卸売業が同▲2.4%、建築材料卸売業が同▲1.8%、繊維品卸売業が同▲1.6%、その他の卸売業が同▲1.2%だった。

 小売業販売額の動向を業種別にみると、自動車小売業が前年同月比▲24.1%、各種商品

 小売業(百貨店など)が同▲0.2%。一方、機械器具小売業が同17.6%増、織物・衣服・身の回り品小売業が同5.2%増、燃料小売業が同4.8%増、飲食料品小売業が同2.1%増、その他小売業が同1.1%増だった。大型小売店は、販売額は1兆5803億円、同1.2%増。百貨店は5556億円、同▲0.5%、スーパーは1兆247億円、同2.2%増となった。

 また、コンビニエンスストアの動向をみると、10月の商品販売額及びサービス売上高は、6515億円、前年同月比▲3.3%となった。商品別にみると、ファーストフード及び日配食品が2432億円、同5.5%増、加工食品が2026億円、同2.5%増、非食品が1768億円、同▲19.2%となったため、商品販売額は6226億円、同▲3.8%となった。また、サービス売上高は290億円、同7.8%の増だった。

 同統計速報の詳細は↓
 http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/syoudou/result/pdf/h2sapdfj.pdf

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