2010年12月02日-1
FP経験が長くなるにつれ年間収入は高くなる傾向

 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(FP協会)が、同協会資格認定会員を対象に実施した「2010年度ファイナンシャル・プランナー実態調査」結果(有効回答数1万1804人)によると、FP業務における年間収入は、全体でみると、「100万円未満」が51.1%でもっとも多く、次いで「200~600万円未満」が23.6%、「100~200万円未満」が9.7%の順だった。年間収入「1000万円以上」は7.9%と1割に満たなかい。

 年間収入「1000万円以上」の割合をFP業務経験年数別にみると、「3年未満」ではわずか1.8%、「3年以上9年未満」では6.3%、「9年以上」では14.4%と、FPとしての経験が長くなるにつれ年間収入は高くなる傾向がある。また、FP業務の売上が増加しているのは、CFP資格保有者の30.7%で、AFP資格保有者(24.4%)に比べ高く、主たるFP業務別では、ライフプランニングを主たる業務とする層が34.1%と高い。

 1ヵ月あたりのFP業務提供件数は平均6.7件。1ヵ月あたりの相談件数が1年前と比べて「増加している」割合は、全体では24.8%だが、売上傾向で割合の高かったライフプランニングを主たるFP業務とする層では33.6%と高い結果が出ている。次いで、主に保険の新規加入・見直しなどを提案する「保障・補償設計」(29.3%)、「タックスプラニング」(25.6%)、「不動産運用設計」(23.1%)などが続く。

 個人顧客を持つFP(130人)の顧客層は、「会社経営者・会社役員」が36.2%ともっとも多く、次いで「会社員」が30.0%、「不動産所有者・地主」が13.8%という結果になった。個人顧客からの相談分野は、「金融資産運用設計」(24.6%)、「ライフプランニング(教育資金・住宅資金など)」(20.8%)、「相続・事業承継設計」(20.0%)がほぼ同割合で上位を占める結果となった。「タックスプランニング」は13.1%。

 同実態調査結果の詳細は↓
 http://www.jafp.or.jp/about/news/files/newsrelease20101124.pdf

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