2010年11月29日-2
ワーク・ライフ・バランス、重要なのは年収?

 インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」が、25歳~34歳までのビジネスパーソン1000人を対象に実施した「ワーク・ライフ・バランスに関するアンケート調査」結果によると、ワーク・ライフ・バランスの満足度は年収に比例することが分かった。また、ワーク・ライフ・バランスが取れていると感じるかを聞いたところ、「取れている」と回答した人は全体の55.1%という結果になった。

 さらに、生活全体に占める、仕事とプライベート(家庭生活、趣味など)の割合を聞いたところ、ワーク・ライフ・バランスが「取れている」と回答した人の仕事の割合は43.3%だった。これを1日あたりの労働時間に換算すると10.5時間になる。一方、「取れてない」と回答した人の仕事の割合は58.7%。1日あたりの労働時間に置き換えると14時間となり、「取れている」人に比べ3.5時間長いことが分かる。

 年収別に、ワーク・ライフ・バランスが「取れている」人の割合をみると、「600万円以上」が最多で62.6%。年収が下がるほどその割合は減少し、「300万円未満」は最少の45.2%となり、「600万円以上」と比べて17.4ポイントの差が付いた。一方、生活時間全体に占める仕事の割合を年収別にみたところ、「600万円以上」が51.8%(1日の労働時間に換算すると約12時間)、「300万円未満」は47.9%(同約11.5時間)となった。

 このように、年収による差はほとんどみられないことから、労働時間が変わらずとも、年収によりワーク・ライフ・バランスの満足度が大きく異なることがうかがえる結果となった。また、転職の有無でみてみると、「転職を考えたことがない人」でワーク・ライフ・バランスが「取れている」と回答した人が59.7%、「転職を考えたことがあり、転職未経験の人」は40.8%と、18.9ポイントの差が付く結果となっている。

 同アンケート調査結果の概要は↓
 http://www.inte.co.jp/corporate/library/survey/data/20101124.pdf

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