2010年11月25日-1
へそくりの夫婦格差は3倍、夫35万円、妻99万円

 明治安田生命が、全国20~59歳の既婚男女を対象に11月22日の「いい夫婦の日」を前に実施した「夫婦をテーマにしたアンケート調査」結果(有効回答数1084人)によると、「へそくり」(配偶者に内緒にしている資産)を持っている人は全体の45.3%だった。平均金額(へそくりをもっていない人も含む)は、夫が34万8244円であるのに対し、妻は98万6291円となり、夫婦の格差はなんと約3倍にのぼった。

 過去の調査からみると、夫の今回の平均額は2006年(43万8421円)と比べ約2割も減少している一方、妻は、調査のたびに増加し、今回は2006年(74万3522円)に比べ3割以上も増加している。同社は、「働く女性が増え、夫の知らないところで妻の資産形成力がアップしているのかもしれないが、将来への不透明感が増しているなか、家計を守る妻が見えない不安を案じ、へそくりをしていてくれているのではないか」とみている。

 一方、夫婦の小遣いをみると、全体の平均額は月2万8945円となり、昨年から約1000円アップ。夫・妻別では、昨年3割減だった妻の小遣いが、今年は約3000円増加の2万4002円だったが、逆に夫は昨年から約1400円減少し3万3833円だった。世界同時不況前の2007年の調査では全体の平均額が3万6122円だったことを考えると、景気の先行き不透明感からか、まだまだ節約と倹約に対する意識が高いのかもしれない。

 ただし、夫婦の記念日やイベントなどに贈るプレゼント1回あたりの平均金額は、1万1120円となり、昨年より839円とわずかながら増加した。特に、夫の予算は1万2355円と、昨年から1662円増加。妻は9932円と昨年(9924円)とほぼ変わらなかった。同社では、「夫は小遣いが減っても、家計のやりくりや家事で奮闘している妻を気遣い、わずかでもいいものを購入して妻を喜ばせたい、との優しい気持ちの表れ」と分析している。

 同アンケート調査結果の詳細は↓
 http://www.meijiyasuda.co.jp/profile/release/2010/pdf/20101117.pdf

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