2010年11月22日-2
10年の大学卒初任給は19万7400円~厚労省調査

 厚生労働省が発表した「2010年賃金構造基本統計調査」結果(有効回答数1万3236社)によると、「大学卒」の初任給は前年比0.7%減の19万7400円となった。「大学院修士課程修了」は同1.9%減の22万4千円、「高専・短大卒」は同1.7%減の17万300円、「高校卒」は同0.0%の15万7800円。同調査は、10人以上の常用労働者を雇用する民間企業が今年6月末現在雇用している新規学卒者の6月分の賃金について取りまとめたもの。

 男女別にみると、男性は、「大学院修士課程修了」が前年比1.8%減の22万4500円、「大学卒」が同0.5%減の20万300円、「高専・短大卒」が同1.3%減の17万3600円、「高校卒」が同0.1%減の16万700円。女性は、「大学院修士課程修了」が同2.6%減の22万1200円、「大学卒」が同0.7%減の19万3500円、「高専・短大卒」が同2.0%減の16万8200円、「高校卒」が同0.1%増の15万3200円となっている。

 また、企業規模別にみると、大学卒では、大企業(常用労働者1000人以上)が前年比1.0%減の19万8300円、中企業(同100~999人)が同1.0%減の19万7200円と前年を下回ったが、小企業(同10~99人)は同1.7%増の19万5900円と前年を上回った。高校卒では、大企業は同1.5%減の15万8900円と下回ったが、中企業は同0.8%増の15万6800円、小企業は同1.2%増の15万8300円とともに上回った。

 主要産業別にみると、大学卒では、「生活関連サービス業、娯楽業」(21万6300円)、「情報通信業」(21万1900円)の順に高い一方、「金融業、保険業」(18万8600円)、「運輸業、郵便業」(18万9300円)の順に低い。高校卒では、「生活関連サービス業、娯楽業」(16万6900円)、「建設業」(16万2100円)の順に高く、「医療、福祉」(14万7400円)、「金融業、保険業」(14万8800円)の順に低くなっている。

 同統計調査結果の概況は↓
 http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/10/index.html

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