2010年11月11日-3
「働きがいを感じている」とする人は5割強

 NTTデータ経営研究所がこのほど発表した「働きがいに関する意識調査」結果(有効回答数1013人)によると、現在、働きがいを感じている人は、52.4%(「感じている」13.0%、「やや感じている」39.4%)となった。また、同社が独自に設定した「働きがいに関する20の質問項目」すべてにおいて、「働きがいを感じているグループ」と「働きがいを感じていないグループ」(47.6%)の間では30ポイント以上の差があることが分かった。

 例えば、質問項目の一つ「仕事を通じての成長の実感」に対し肯定的な回答をした人の割合は、「感じているグループ」が87.9%であるのに対し、「感じていないグループ」は24.5%と63.5ポイントも差があった。もっとも差がなかった項目である「会社の制度、仕組みの整備」においても、同51.2%、20.1%と31.1ポイントの差があり、「働きがいに関する20の質問項目」は、いずれも「働きがい」と深い関係にあることを示している。

 特に働きがいを高める要因としては、「仕事の価値の実感」(91.7%)、「成長の実感」(87.9%)、「力の発揮」(86.3%)、「仕事が適性に合っている実感」(85.5%)など、「仕事の要因」が上位を占めた。一方、働きがいを感じていないグループが否定的な回答をした割合では、「会社での将来のキャリアイメージが描けない」(91.7%)や「会社では創造的な仕事を促す環境作りがない」(86.1%)など、「会社の要因」が上位を占めた。

 また、3年前と比べた働きがいの変化については、「働きがいが低くなった」と感じている人が44.8%(「低くなった」23.8%、「やや低くなった」21.0%)である一方、「働きがいが高まった」と感じている人は22.5%(「高まった」4.7%、「やや高まった」17.8%)にとどまった。働きがいが高まった人の50.9%が「仕事の適応感」を、働きがいが低くなった人の42.7%が「会社の将来性が感じられないから」を要因のトップに挙げている。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.keieiken.co.jp/aboutus/newsrelease/101108/index2.html#result

ウィンドウを閉じる