2010年11月11日-1
タバコ値上げ機に禁煙した2割が「すでに諦めた」

 インターネット調査のマクロミルが、今年10月のタバコの値上げをきっかけに禁煙を始めた全国の成人を対象に実施した「禁煙に関する調査」結果(有効回答数500人)によると、禁煙開始後1ヵ月の11月1時点の状況は、「1本も吸わずに禁煙が続いている」人は62%だった。「何度か吸ってしまったが、続いている」が18%、すでに「禁煙を諦めた」が20%と、タバコに手を出してしまった人は合計で38%となった。

 男女別にみると、男性では24%と4人に1人が「禁煙を諦めた」と回答、女性(12%)よりも禁煙を断念した人が多くなっている。年代別にみると、年齢が上がるほど禁煙を断念した比率が高く、50歳以上では24%がすでに諦めている。また、禁煙が続いている人に成功の要因を尋ねると、“意志の強さ”、“気合”、“我慢”、“根性”、“忍耐”といった精神面の強さを挙げる意見が大半を占めた。

 禁煙中に何度かタバコを吸ってしまった人、禁煙を諦めた人に、禁煙開始から何日後にタバコを吸ってしまったかを尋ねたところ、「3日目」が24%で最多、3日目までに吸ってしまった人が計41%、7日目までに吸ってしまった人が計66%となった。ついタバコを吸ってしまった状況(複数回答)は、「イライラしていた」が43%で最多、次いで「隣の人が吸っていたときにもらいタバコした」が30%だった。

 一方、禁煙を続けるために行っていること(複数回答)は、「飴やガムで口寂しさを紛らわす」が48%でもっとも多く、次いで「水分を多く摂取する」が14%、「電子タバコを吸う」が12%など。「特に何も使っていない」という人も36%いた。禁煙にかける1ヵ月の予算は、平均で2188円。「お金をかけない」が43%あったが、「5000円以上」も20%おり、予算にはばらつきがあるようだ。

 タバコをやめてよかったこと(複数回答)は、「タバコを持ち歩く手間がなくなった」、「経済的に余裕ができた」がともに37%で最多、次いで「喫煙スペースを探す必要がなくなった」が31%となった。今後の禁煙については、禁煙継続者の92%が「自信がある」と回答している一方で、タバコに対する気持ちを尋ねると、「本当は吸いたい」、「よいコミュニケーションツールだった」など、タバコを名残惜しむ声も多く挙がっていたという。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.macromill.com/r_data/20101108cigarette/20101108cigarette_macromill.pdf

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