2010年11月08日-2
若手社会人の約5割が「出世したいと思わない」

 毎日コミュニケーションズが、入社2~5年目の若手社会人と2011年4月入社予定の内定学生を対象に実施した「仕事に関する意識調査」結果(有効回答数:若手社会人293人、内定学生300人)によると、どこまで出世したいかを尋ねたところ、内定学生は「部長・プロデューサーまで」が27.3%で最多、次いで「役員まで」が22.0%、「社長まで」が14.0%など、計84.3%が“出世したい”と考えていることが分かった。

 一方で、若手社会人は48.1%と約5割が「出世したいと思わない」と回答、同項目は3年連続で1位となっている。さらに、会社に対しての愛社精神は、入社前の内定学生の81.0%(「非常にある」30.0%、「まあまあある」51.0%)が高い愛社精神を示した一方で、若手社会人は45.0%(「非常にある」5.1%、「まあまあある」39.9%)にとどまり、3年連続で愛社精神について両者の間に30ポイント以上の意識の差が出る結果となった。

 また、働くことに対するモチベーションに関しても、内定学生の9割が「ある」と回答(「非常にある」46.0%、「まあまあある」44.3%)したのに対し、若手社会人は55.2%(「非常にある」7.8%、「まあまあある」47.4%)となり、両者間で35ポイント以上の差がみられた。若手社会人は、こうしたモチベーションの低下と相まって、上記の出世意識の低下もうかがえる結果となったようだ。

 「今の自分に一番足りないと思うものは何ですか」という問いに対して、内定学生は、「発想力」(27.0%)、「コミュニケーション能力」(17.3%)、「行動力(実行力)」(15.7%)などが足りないと回答。一方で若手社会人は、「コミュニケーション能力」(28.0%)、「発想力」(19.4%)、「行動力(実行力)」(14.7%)となり、学生と若手社会人との間で不足していると感じる能力に若干の差が出る結果となった。

 同意識調査結果の概要は↓
 http://freshers.mycom.co.jp/pr/20101028/img/20101028.pdf

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