2010年11月04日-1
今夏の賞与は36.7万円、4年ぶりの増加~勤労統計

 厚生労働省が1日に発表した2010年夏季賞与の結果によると、従業員5人以上の事業所における2010年の夏季賞与は、前年比1.1%増の1人平均36万7178円となり、4年ぶりの増加となった。主な産業についてみると、「製造業」が3.9%増の45万2212円、「卸売業、小売業」が6.8%増の29万1096円、「医療、福祉」が5.6%減の28万224円となっている。支給事業所数割合は、前年比0.7ポイント増の67.1%だった。

 また、同日発表された毎月勤労統計調査結果によると、9月の従業員5人以上の事業所における一人平均現金給与総額は、前年同月比0.9%増の26万8010円と、7ヵ月連続で前年同月を上回った。基本給にあたる所定内給与は0.1%増の24万5236円となり、29ヵ月ぶりに前年同月より増えた。賞与など特別に支払われた給与も12.1%増の4875円と増加に転じ、残業代などの所定外給与は9.9%増の1万7899円と9ヵ月連続で増加した。

 この結果、所定内給与と所定外給与を合計したきまって支給する給与は、前年同月比0.7%増の26万3135円となり、23ヵ月ぶりに増加に転じた3月から7ヵ月連続で増加している。現金給与総額を就業形態別にみると、一般労働者は1.0%増の33万4538円、パートタイム労働者は2.5%増の9万4891円となった。なお、物価の高騰を計算に入れた実質賃金は1.5%増となり、9ヵ月連続で増加した。

 9月の従業員5人以上の事業所の一人平均総実労働時間は、前年同月比2.2%増の147.3時間と9ヵ月連続で増加した。内訳は、所定内労働時間が1.8%増の137.4時間と2ヵ月連増の増加、所定外労働時間は7.6%増の9.9時間と、9ヵ月連続の増加。製造業の所定外労働時間は、22.1%増の14.3時間と10ヵ月連続の増加。一般労働者は2.4%増の168.4時間、パート労働者は1.7%増の92.1時間となった。

 一方、9月の従業員5人以上の事業所における常用労働者数は、前年同月比0.5%増の4425万6千人となり、8ヵ月連続の増加となった。パート労働者は1.8%増の1230万1千人で46ヵ月連続の増加となったが、正社員などの一般労働者は0.1%減の3195万6千人となり、19ヵ月連続の減少となった。主な産業では、製造業は0.3%減、卸売業、小売業は3.5%減、医療、福祉は3.5%増となった。

 同2010年夏季賞与及び9月分結果速報の概況は↓
 http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/22/2209p/dl/pdf2209p.pdf

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