2010年10月28日-1
あなたにとって「いい転職とは?」~DODA調査

 インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」が、22~39歳の正社員を対象に実施した「ビジネスパーソン1000人の転職意識調査」結果(有効回答数:転職経験者583人、転職未経験者417人)によると、「あなたにとって『いい転職』とは?」という質問の回答を9項目に分類し、各項目のなかで「転職経験者」、「転職未経験者」の回答比率をみたところ、「いい転職」像に大きな差が出ていることが分かった。

 転職経験者と転職未経験者で回答にもっとも大きな差が出たのは「良い同僚・上司に会える」で、回答者の85%が転職経験者となった。転職経験者の回答コメントには、「優秀な上司に出会い、その人に必要とされること」、「良い同僚に出会い、お互いに良い刺激を与えられること」といった内容が多く、一緒に働きたいと感じる相手から自分も求められることが、「いい転職」だと感じていることがうかがえる。

 そのほか、「将来の目標に近づける(回答者の72%が転職経験者)」、「転職先とwin-winな関係(同65%が転職経験者)」でも転職経験者の回答比率の高さが目立つ。転職経験者は、「長期的にその会社で働くことを見据え、転職先の企業や人と良い関係を築けている」ことが「いい転職」と考える傾向にあることが分かる。一方、転職未経験者では、給与アップや就業環境の改善といった項目が目立つ。

 転職未経験者の割合が高いのは、「自身のスキルが活かせる(回答者の68%が転職未経験者)」や「プライベートが充実する(同67%が転職未経験者)などだ。回答コメントをみると、「培ってきたスキル・経験を活かして、今よりも良い条件の会社に転職する」ことが「いい転職」だと感じていることがうかがえる。転職未経験者は、現状改善や転職後すぐに得られるメリットを重視する傾向があるようだ。

 ただし、例えば、転職時に年収が上がっても、入社後に成果が出せなければ、周りからの評価や年収が下がってしまうケースもある。DODAは、入社後に「いい転職」だったと思える転職をするためには「転職先が決まることがゴールではなく、転職してからがスタート」ということを忘れずに、「その会社で長期的に活躍できるイメージを持てるか」を考えることが重要だ、と指摘している。

 同調査結果の概要は↓
 http://www.inte.co.jp/corporate/library/survey/data/20101025.pdf

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